あらすじ
それなりの企業に勤めそこそこモテるのに、自分は主人公にはなれないと思っている雪谷。理由は親友の湯原が全てにおいて一枚上手の主役タイプだったから。その湯原が海外転勤してしまってからつまらない毎日を送っていたある日、行きつけのカフェの店員・慎が街で酔い潰れているところに遭遇する。ドラマみたいだと思いつつ、行方不明の叔父を探していて家なしだという彼を、しばらく部屋に置くことになるが……?
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Posted by ブクログ
リーマン受けが行きつけのカフェでバイトしている攻め。ある日泥酔している攻めを拾い、そこから攻めを居候させてあげることになった。攻めは初恋の叔父を探しているという大学生。敬語で遠慮がちだった攻めがなりゆき?でエッチしてからスパダリ感だしてきてなんこれあまあまだよ…。
受けの中で友人ポジションのはずの湯原氏が思考のあちこちに出てきて違和感なんだけど、やっと終盤で本人登場ですごい起爆剤だった(笑)
年下攻めスキーなので二割ましで面白かった。
Posted by ブクログ
雪谷は、それなりの企業に勤め、そこそこモテる会社員であるが、自分は主人公にはなれないと思っている。
その原因は、幼いころから一緒だった、親友の湯原が主人公タイプで、全てにおいて雪谷より一枚上手だったから。クラスメイトも雪谷の家族でさえも、口を開けば「湯原」「湯原」。 何をやっても勝てない雪谷は、すっかり諦めてしまった。
そして、その湯原が海外転勤してしまってからは、誰かと出かけることもなくなり、つまらない毎日を送っていた。
日課は仕事が終わった後に、毎日行くカフェでの夕食。
ある日、そのカフェの店員が雪谷に話しかけてきた。
どうやら雪谷が持っていた本が、彼の叔父の著作であったようである。
普段、あまり人と楽しく話すタイプではない雪谷であったが、彼との話は不快ではなく、好感を抱く。
そんなある日、その店員・慎が、街で酔い潰れているところに遭遇する。
その出来事を、今までなかった自分の身に起きたドラマだと感じた雪谷は、行方不明の叔父を探していて家なしだという彼を、しばらく部屋に置くことにした。
という話でした。
淡々とした毎日を送っていた日常に舞い込んだハプニングを楽しもうとしたところ、思った以上の引力で振り回されて、大変になってしまって、感情が上へ下へとアップダウン。
びっくりするようなことが起こった後に、ぐちゃぐちゃになった雪谷を慎が迎えにきてハッピーエンド。
書くと結構、バタバタな話のように感じますが、慎が街で倒れるところまで、半分程度、そこから実際に雪谷が慎に振り回されるようになるまで少しかかるので、全体的には落ち着いたトーンの話でした。
コメディトーンではなく、日常を大事にする話を読みたい方にはオススメします。