【感想・ネタバレ】優しい水のレビュー

あらすじ

両親の離婚を機に母の故郷へと引っ越してきた中学生の石塚洋は、近所の川で捨てられたと思しき熱帯魚を見つけた。洋は魚の引き取り所の存在を知り持ち込もうとするものの魚は全滅してしまう。悲しみにくれる洋だったが、魚を入れていたバケツの水の中に“白いもやもやしたもの”を見つけ「魚を殺した原因かもしれない」と観察を始めた。そして喧しい近所の犬、仲良くなれない友達にその水を飲ませることにして……。見えざるモノが日本を揺るがす!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のページをめくった瞬間キョトンです。ページを読み飛ばしたのかと、前のページを確かめるが、やはりおしまい。モヤモヤがハンパない。

生物パニック的なものに分類されるのでしょうか。序盤から読みやすく入り込めました。パニックへの布石が散りばめられていて、うわーと思いつつドキドキとハラハラが追っかけっこです。
都合良すぎるという場面がちらつくも興ざめするほどではなく、終始先が気になる良い読み心地。
でもばらまかれる布石が大盤振る舞いで、読み進めるほどに「残りのページこれだけなのにどうやって収拾つけるんだ」とこっちが焦る。そして案の定な感じで終わるという。

リアルといえばリアル。でも読み込んで背景や意図を探る類いの物語ではないのだからスッキリ終わらせて欲しかった。

タイトルの意味もご親切な説明はない。急激な乱高下からの、波のない穏やかな自我への導きという解釈でいいのかな。

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2017年05月24日

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