あらすじ
「最後の事故」で、人間が立ち入れなくなった地域をパトロールしているロボット「ウルトラ・エイト」。彼らの居住区に、ある日、人間が現れた。国税庁から来たという20代の女性・財護徳子。人間である彼女の命令に従わざるを得ないロボットたち……。恩田陸の想像力が炸裂する本格長編小説。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
原発事故で汚染された地域を巡回するロボットたち。国税庁から派遣された徳子の目的は昔あった祖母の家とゾンビの調査。ゾンビから税を取るためにアンケートを取る。なんかどうなっているの?と思うような意外なsituation.
ただ少し間の抜けた徳子の存在が良い感じ。
Posted by ブクログ
原発が破壊され、未曾有の被害が出た後、90年後の世界。立ち入り制限区域の中を監視し、保守する七台のロボット達。ある日、彼らの前に人間の女がやってきた。それも公務員だという。国税庁から派遣された財護徳子は、三日間だけ彼らと一緒に調査させてほしいと頼む。とまどうロボット達。汚染された地域には人間とも違うマルピー(存非、存否、ゾンビ)がいるという。そのマルピーの調査に協力してくれという。(人間臭い?)ロボット達と財護徳子はどのように三日間を過ごすのか?
Posted by ブクログ
こういうことってあるのかもな、と思いながら読んでしまいました。
タイトルとどういう風につながるのかは、最後まで分かりませんでしたけど。
Posted by ブクログ
警告だ、と感じました。
皮肉や嫌味を詰め込んで社会を痛烈に批判しながら「人間」のあり方について考えさせている。
無知の一言で片付けて本当に良いのでしょうか。
「人間を信じるにはあまりにも彼らは前科がありすぎる」という一言が重くのしかかります。
この本は空想物語では言い表せない気がしてなりません。放射線、AI、外交関係。山のように降り積もって行く問題にどれだけの人が顔を向けているのでしょうか。
いつか来るかもしれない最悪の未来が、この物語の中の出来事のようでないことを祈ります。