あらすじ
全世界がぼくの敵だった。ミラは自ら命を絶ち、ファンは永遠に去っていった。イヴとレダとの出会いに端を発した事件は、理想社会たらんとするシティそのものを巻き込み、ついには人類の存亡を左右する重大事となってゆくのだが、自己に目覚めたイヴは、レダへの愛を確かなものにしてゆく。多くのものを失いながらも歩き始める少年の成長を鮮やかに描き、人類のあり方に問題を投げかける未来SF大作完結篇。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
全巻通しての感想。
「すべての人間が尊重され、社会秩序を乱そうとする者ですら“紊乱者”として容認される理想社会」の中にあって、つねに孤独を抱えている少年イヴ。シティにはない風を感じたいと欲する冒頭から、本当に自由な魂を持ったレダとの出会い、1章最後のミラの死までがとても好き。
でも、そのあと結局どうなったんだっけ?と何度読んでも忘れてしまう…
今回も読んだそばから忘れそう。
イヴが「ぼくは男(マン)だ」と突然男になってしまって(男って、そういうかんじ…?)、だんだんとレダにもいまいち魅力を感じられなくなってきて…
歳をとったせいか、LAやアウラに共感してしまうし、アウラの最後がとてもかなしい。
あと、昔の表紙がとても好きだったな…