あらすじ
例え修羅の路(みち)であれ、運命を生き抜く女の性(さが)…… 俊傑・もんでんあきこが贈る、最新傑作短編5編収録。戦地から夫は帰ってくると信じ続けた女、鈴子。かつて緊縛され、羞恥の過去を知る男を訪ねた女、順子。記憶の奥底に燻り続ける、戦争の原体験に埋もれた男、薫。己の境遇を受け入れ、自らを戒める女、さつき。両親の愛に包まれた養子の息子、勝。
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続編にあたるエピソードが読めて(完結して)、良かったです。
しかも明るい終わり方で…。
それにしても女性がみなセクシーで美しい。
匿名
三巻目
菅原謙吉は昭和20年の7月、ラバウルで戦友の玉井宗太郎を亡くす。
今際の際で玉井は菅原に自分の中指を切り落として故郷の妻の元に届けてほしいと思いを託す。
その後菅原は玉井の妻、鈴子の元を訪ねるが……。
昭和56年の横浜拘置所に昭島薫という中年の男がいた。
きしりを隔てた向こうには国選弁護人の椎名順子がいたが実は二人は旧知の仲だった。
昭島が画家として活動していた時に椎名がモデルとして彼のアトリエで縛られていたのだった。
そして昭島は犯した罪を話し始めるのだった……。
バブル時代の全盛期とはいえ貧乏学生がそれの恩恵に預かることはなく地元から状況してきた山田拓も例外ではなかった。
ビデオデッキを持っている友人の家でAVを見ていた山田はそこに映っていた女優がバイト先のバーの先輩である武藤さつきだった。
それとなく聞いてみるがあっさり肯定した武藤。
どうやら叶えたい夢のためにお金が必要らしく……。
艶やかなお話の中に切なさが入り混じっている作品だった。