あらすじ
小説の舞台は広告代理店。営業マンとして働いている主人公の「ボク」は、仕事がうまく行かず、
毎日モヤモヤしている。そんなボクの前に、アメリカの大学院でアドラー心理学を修めた
ドラさんという男性が、上司の課長として赴任してきた――。
主人公の成長物語を読むことで、読み手の人生も大きく変える力を秘めたビジネス自己啓発小説です。
【著者紹介】小倉 広(おぐら・ひろし)
アドラー派の心理カウンセラー、組織人事コンサルタント。コーチングや交流分析などを学ぶうち、それらの源流にアドラー心理学があることを知り、岩井俊憲氏に師事。現在は「子育て中心の理論であるアドラー心理学をビジネスに生かすための架け橋となる」ことを使命に、数多くの企業にて講演、研修を行っている。
【目次】
◆第一章 自分を追い込んでも、やる気が続かないんです
◆第二章 失敗から目をそらすなんて、できません
◆第三章 カラ元気を出すのに疲れちゃいました……
◆第四章 やらなくちゃならない仕事が山積み
◆第五章 成績の悪い僕は劣っている。負けている
◆第六章 自分を追い込んで、やっとできるようになったんです
◆第七章 自分を勇気づける、次のステップとはなんだろう?
◆第八章 誰かを喜ばせようとしても、無視されたりバカにされるんです
◆第九章 自分の意見だけでなく、存在までも否定された……
◆第十章 目の前の人のため、が共同体感覚なんですか?
◆第十一章 あなたを信じていたのに……
◆第十二章 課長なのに、頑張らなくてもいいの?
感情タグBEST3
何度も読み返したくなる一冊
アドラー心理学は嫌われる勇気で触れたことがありましたが、愛敬と茶目っ気たっぷりのドラさんと主人公のストーリー、章ごとのコラムの構成がとてもわかりやすく新たな気づきを得ることができました!
アドラー心理学を骨格とした、人に勇気を与えられるような人になりたいと思っているので、著者の師の参考文献とこの本を繰り返し読み、ドラさんの宿題を日々意識して行動して今よりもっと素敵な自分になろうと思えました。
アドラー心理学が初めての人でも読みやすいですし、人と比べたり競争することに疲れてしまう人や、対人関係におけるもやもやを抱える人に是非おすすめしたい一冊です。
Posted by ブクログ
仕事だけでなく、コミュニケーションの取り方など様々な場面で大切にしたい考え方が詰まってた。
自分を大事にすることで、周りの人も大事にできる。
自分を変えれば周りが変わる。
物語の中で主人公の気持ちに共感しながら、そんな大事な考え方を学べた。
Posted by ブクログ
読みやすいし分かりやすい。アドラーが上司だったらという仕事における話題を取り込むことによって、実践もしやすいので星5つ!
共同体感覚→一人相撲でよくって、相手から感謝されることを目的にしてはいけない。相手からどう思われているかを考えることによって貢献なんてできなくなる。
相手のためと信じた行動であればそれでいい。
自分が行動を起こすかは自分の課題で、行動を起こした後の反応は相手の課題。
めっちゃ心に響いた。人の目を気にして行動できなくなる時って、びびってるから貢献なんてできなくて当たり前やった。リーダーになりたいんやったら一歩踏み出さないと。
Posted by ブクログ
オーディブルで2回聞きました。
お話に合わせて、コラムで補足されながら、アドラー心理学の考え方が易しく学べました。
「こんなお話のように何でもうまくいくわけ…」と思いながらも、2回目はメモをとりながら聞いてしまいました。お話の構成も私には面白かったです。
「アドラー」「勇気」「課題の分離」くらいは他の本で斜め読みしていたものの、ようやく「こういう考え方か!」とわかり、自分にインストールしたいと思いました。
またメモや本に戻ってきたい本でした。
Posted by ブクログ
できたことに目を向け、できなかったことは目を向けない
→当たり前のことにも目を向ける
→豚もおだてりゃ木に登る!勇気があれば何でもできる!
→実は95%は出来ていて5%しか出来ていないことはない、後者を気にして自らやる気を削ぐのか?心のガソリン(=勇気)が必要
→失敗しても、苦しくても、その経験の「出来ているところ」に注目すれば意義になる(=リフレーミング)
→「出来ている自分」に自己肯定感が上がる、「現状に満足して手を止める」とはならない、「現状に満足すればするほど頑張れる」ように出来ている(zone 体験、フロー状態)
ネガティブな気持ちをしっかり受け止める
→否認、抑圧しない
→「自分は今ーに苦しんでいるな、イライラしてるな」とメタ認知する、少し声に出す、まあいっか!〜その時間で何ができる?(ポジティブ変換)
→自分に素直になることが心の健康を維持する(自己一致、カウンセリングでも使われる)
→ただ見る、ネガティブな自分に一切の評価を与えない
「やらされている」という嘘(自己決定性)
→辞める選択肢は存在する
→会社に課せられた目標タスクを、「自分でやる」と決断した結果である
→性格も人間関係も同じ、全て自分で決められる
→やりたいと決めたらやる、そうでなければやらない!
機能価値と存在価値を混同しない、別物
→機能価値が振るわなくても、存在としての自分は否定しては行けない
→自己肯定(機能価値が基準)ではなく自己受容(無条件)を!自身をハグしてあげよう
→自己受容する(=自分の価値に気づけていない)勇気が足りない人は自己肯定に依存する、常に人と比べて優位に立とうとする、疲れっぱなしの苦しい人生
→他者に優越感を感じようとするのは、自信がないことの表れ
他人を勇気づけることは、それ以上に自分を勇気づけることになる!
→相手の役に立っていると強く実感できるため
→勇気は循環する!帰ってくる!
→相手の勇気を挫くと、自分の勇気もくじかれる(卑屈な自分を後悔して、より自己受容出来なくなるため)
毎日1回以上 誰かを喜ばせる、心のガソリンを補給してあげる
→相手からの見返りを求めず、自分から与える
課題の分離をせよ
→「認めてもらう」「感謝される」「憎む、しっとされる」は、相手の気持ち(=相手の課題)であって、自分はどうしようもない
→自分の意思に基づいて行動するだけで良い
返報性の原理(相手にされた事を自分もやりたくなる、御礼返し or 復讐になる)
→まず共感(〜はーな考え方なんだね、同意も否定もしない)
→自分の意見も良いかな?〜提案
→最初に否定すると、相手も仕返しで意見を聞いてくれなくなる
→自分と異なる意見を攻撃とみなさない&相手と異なる意見を言うことを恐れない
仲間、部下を信じて頼る、甘える、任せることも勇気づけ!
→相手に活躍の場を与え、労いの言葉を送る、彼らを見守り感謝する
→自分でできる事を抱え込む=自分は仕事をしているアピールだけ=仲間、部下たちの仕事を奪うこととなる
Posted by ブクログ
アドラー心理学は人生でとても安に立ちます。この本はアドラー心理学を実社会で活用しやすくしてくれています。
アドラー心理学で私が特に有益だと思うのは課題の分離です。人の課題に介入したり、他人から自分の課題に介入させる。それを回避できれば人生の難易度は圧倒的に下がります。圧倒的に。
Posted by ブクログ
シンプルに物語としてもサクセスストーリーとしても面白かった。
失敗してずっとヘコむか失敗を受け入れて次に活かすか。
自分の心持ち次第で、良い方向にも悪い方向にも
変わっていくんだというのを改めて学べた。
Posted by ブクログ
アドラー心理学をわかりやすく理解できる一冊。嫌われる勇気や幸せになる勇気など、いろいろ読んできたけ読んで良かった本でした。
ストーリーが面白く、あっという間に読み切ってしまいました。その中でアドラー心理学を、わかりやすく身につけることができ嫌われる勇気、幸せになる勇気とは違った面白さのあリました。
Posted by ブクログ
初めてAudibleで聞いた作品でした。物語で出てくるケースは自分自身よく遭遇しており、新しい違った視点や、考え方を学ぶことが出来ました。面白かったので何度か聞いて、復習したいと思いました。
Posted by ブクログ
物語形式で進む分かりやすい、日常に取り入れやすいアドラー心理学の入門本
読んでよし、audibleなどで聞いても良し!
自己啓発本として、ヒューマンストーリーとして読む人によって違う景色が見える本
Posted by ブクログ
すごく分かりやすい。
共感と同感はちがう。
共感してから提案することが大切だとわかった。
自分に足りないかもしれないと思ったから
共感を心掛けたい。
機能価値と存在価値は違う。
自分が正しいと思うことをやる。
相手がどう思うかは相手が決めること。
自分自身が決めることではないから
自分ができることを、自分が正しいと思うことを
やっていくことが大事だとわかった。
audibleで視聴。
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」のビジネス版っ感じかな。
ストーリー的にはうまくいき過ぎている場面が多々あるが、これはこれでよいのかと。
アドラー心理学って簡単にできそうだけど、実践はなかなか難しい。ユウ君のような自然な勇気づけができるのがまさに理想。
Posted by ブクログ
難しくなくさらっと読めて良かった。
あれもこれもまずはやってみよう。
明日からでも出来そう!と思える教えです。
リョウくんについてはそんなに人生上手くいかないよ、、とも思えましたが、アドラー心理学についてもっと知りたいと思いました。
Posted by ブクログ
この書籍は自己啓発本、心理学の実用書、ビジネスマン向けのビジネス書、ヒューマンドラマ、といった読者によってさまざまな顔を持つ一冊。
その分、異なる視点から読み直すと新しい発見を得られる。良い本ですね。
Posted by ブクログ
The novel approach of presenting Adlerian psychology through a captivating narrative makes it highly accessible and memorable, making it an excellent introduction to this insightful concept.
Posted by ブクログ
アドラー心理学を働く人がよりよく生かすためにアドラー(ドラさん)が主人公の上司としてアドラー心理学の考え方を適材適所に伝授していくという物語が分かりやすく具体的な場面などが語られており難しくなかった。
本作品の中で特に存在価値と機能価値を別にして考えることが大切だと感じた。自分は弱い生き物であるため何かできないことや周りと比べて劣ってしまうことがあるとすぐに「自分には生きる価値はあるのか」など考えてしまうためこの考え方が自身に染み込めば仕事も人生もより前向きに生きられると感じた。
課題の分離の説明から一人相撲だとしても良いことを続けるべきという考えは心から納得した。
好感度狙い、余計なお世話などと言われたとしても自身が本当に良いことだと信じていて見返りがなくても続けることは有益な人になるために必要だと考えた。
リフレーミング(物事を様々な側面で見てネガティブな部分を凝視しない)は仕事を長く続ける上でのメンタルの保ち方に大事なので私生活にも活かしていきたい。
Posted by ブクログ
できたことに注目すれば勇気が出て自分の価値を実感できる。失敗ではなく経験と捉える。共感から始める対話。異なる意見を言うことを恐れない。
前に読んだ営業の魔法とストーリー構成が似ている気がする。
Posted by ブクログ
嫌われる勇気を先に読んでいた為、会話の流れがスムーズに頭に入ってきた。登場人物の名前が全員意味を含んだ名前(ツヨシ=勇ましく"強い"人、ユウ=既に勇気を備えている人、リカ=主人公を理解してくれている人など)で、その時点で面白かった。
ただ、主人公がトントン拍子に成功を収めていくサクセスストーリーには少し拍子抜けした。
Posted by ブクログ
ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいる
5%のできていないことに注目するのではなく、95%のできていることに注目するとうまくいく
存在価値は皆一緒、機能価値と同じにしない
Posted by ブクログ
物事を一側面でなく多面から認知して、ポジティブな面を見つける。円錐が三角か丸という議論。
ネガティブな感情を押し殺してはいけない。否認、抑圧、歪曲せず、きちんとありのまま、そのままに見る。注目とただ見ることは異なる。
自己肯定と自己受容は異なる。
自己肯定には理由が必要で、多くの場合理由は機能価値から引っ張ってくる。つまり自己肯定は条件付き肯定。
自己受容は条件は不要。飾らず自分を受け入れること。
勇気がある人は自分に存在価値があるとわかってる。だから機能価値がなくても人から愛され、仲間がいて、居場所があると思っている。肩の力が抜けている。
誰かがやらなくてはならないけど、誰もやろうとしないこと。それをやるのがリーダー。
相手が決めるべき課題に土足で踏み込むこと➡︎支配
逆に自分の課題に相手を土足で踏み込ませ言い分に従うこと➡︎服従
①反対②意見でなく、①共感②提案の方が良い。自分とこのなる意見を攻撃とみなさない。相手と異なる意見を言うことを恐れない。
仕事は信用で回るが、人間関係は信頼で回る。
上司は部下を信頼し、任せる。自分は有益だ、組織に貢献できている、と思わせることが大事。
幸せに生きる方法は、勇気により活動性を高め、共同体感覚を実践していくしかない。
Posted by ブクログ
嫌われる勇気からアドラー心理学を知り、初の他の著者のアドラー心理学本。
仕事の現場ではこういう考え方があるのだと参考になった。
仕事の場面ではどうしても機能価値を重視しすぎてしまうと思うが、存在価値を考えながらチームでいい雰囲気で取り組めるような状態が理想なんだろうな。
Posted by ブクログ
「人を動かす」を中心にして、さまざまな本を読み進めております。
その一環で、心理学に関する本も読んでおり、本書に出会いまたした。
(読みやすさ)★★★★★
まず、本書は物語調で描かれており、とても読みやすいです。
(内容)★★★★
アドラー心理学自体を学んだことがないので、アドラー心理学のうちのどこまでを学べたかはわかりません。
が、「勇気」と「共同体感覚」というアドラー心理学の肝(と本書では言われる)部分については、物語を通してさまざまな例が示されており、分かりやすかったです。
何よりも、例えば「Aはこういう理由でBです!」という説明だけではなく、読者視点で「Bということは、Cなんじゃないの?」と言う疑問を主人公が持ち、それに対してまた納得のいく説明があるという構成がよかったです。
また、物語の区切りに毎回筆者のコラムが付いています。このコラムが長くない点も高評価です。
(オススメ度)★★★★
本書の良さを感じられるのは30代を超えてからではないかと思いました。
30代を超えた子育て世代、会社のミドル世代にオススメかと思います。
10代、20代前半で読むと、いわゆる自己啓発本にうつると思います。
(似た理論の本)
「人望が集まる人の考え方」(著:レス•ギブリン)ととても近しい内容だと思いました。
こちらも評価と感想を書いておりますので、ご参考頂けますと幸いです。
以上です。
求められる時代
アドラーは以前から気になっていたが、物語りになる事で、実感が湧いて痛感しました。
正に今の時代を生きる人に必要だと思います、
腹の底から信頼する事は並大抵の事ではありませんが、ドラさんのような上司になりたいと勇気を
貰いました。
Posted by ブクログ
アドラー心理学の代表著書の嫌われる勇気を読んでいたこともあり、本書を読みました。ストーリー仕立てになっていることでさらっと楽しく読める点が良いと思います。
内容的には初めてアドラー心理学に触れるにはちょうど良いと思いました。アドラー心理学の本を何冊か学んでいますが、課題を分離すること、機能的価値と存在価値を理解することなどが良い学びとして残りました。
迷った時には永遠の視点で考えると正しい選択ができるという話はグッときました。確かに近視眼的な考えではなく、どちらの考えが持続可能なのかで考えると本質的に正しい答えに行き着くなと思いました。
Posted by ブクログ
audible81冊目。
自己啓発本や学術書は何となくとっつきにくいし、勇気を出して手に取ってみたものの、難しくて結局よくわからず、挫折…
なんてパターンを経験したことがあるひとでも、気軽に入っていけるアドラー入門書かなと思います。
昨今このテの、「ちょっと不思議なキーマンが現れて、主人公にさわやかに訓示し、主人公の生き方や人生が変わってゆく」パターンの本、よく見られる気がします。
この本のように、もしアドラーが上司だったら、なんとなく職場でもっとうまく立ち振る舞えたり、自分を追い込みすぎず、かつ、伸ばしていけそうな気がするものの、
一方で、自分はアドラーのような上司にはなかなかなれそうもないなあと思ってしまいました。
自分はしてほしいのに、自分からはできない。
1番卒業したい思考回路。
Posted by ブクログ
アドラー心理学の本は何冊か読んだ気がするけど、あんまり覚えていなかったので改めて読んだ。
特に自分的になるほどなぁと思ったのは、自己決定性についての話と課題の分離と言う考え方。
課題のぶんりについては、親と子と言う関係性だとどうしても保護者と言う立場だとなかなか分離しない部分もあると思うけれど、1つの考え方とした参考になった。