感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2017年02月14日
意図しない廃道歩きは大変だ。廃道だと思わないまま道に突っ込んでみたら廃道だった、というパターンだ。
思い出すと、秋田県の夜明島渓谷から太平湖に抜ける夜明島林道、長野県の朝日村から木祖村への鉢盛山林道は完全に廃道だった。
道が崩れ落ち、背丈より高い木が林立し、そういうところに限って棘のある草が生...続きを読むえていて引っかかって痛い。
そんな道にはクマも闊歩して、出合頭に口と目をひん剝いたクマの驚いた顔を覚えている。
オブローダー(廃道マニア)にとって最も有名なサイトが「山さ行がねが」通称、山行がである。
数十年前に離散した村が建設した林道だったり、
上高地に至る幻のスカイラインだったり、
南アルプスを走った森林鉄道の長大路線跡だったり、
華厳の滝を正面に未だ残る渓谷の橋だったり。
失われた道の記憶をたどる。
そこに今でも挑戦するアホがいる。
道は人が通ってこそ道だ。
道としての機能を呼び起こすオブローダーの生態の一端に触れる。
Posted by ブクログ 2016年08月06日
<目次>
第1章 加須良林道
第2章 数坂隧道
第3章 三郷スカイライン
第4章 千頭森林鉄道大間川支線
第5章 束松新道
第6章 鵲橋
第7章 鳥越林道
第8章 武陵洞
<内容>
最近ブームの「酷道」シリーズかと思いきや(いやいや「酷道」なんですけどね)、初めから「国道」とは名乗...続きを読むっていないさまざまな「道」を辿る話です。著者は自転車と徒歩でこうした道(多くは「林道」なので結構な山道、時に「酷林道」)を踏破していますが、「国道」ではないので、かなり事前調査しています。そこで今回の本に登場する「道」に歴史を感じ、そこを意識しながら実態調査しています。「道マニア」の方の中には、こうした”感傷的”なレポを嫌われる方のいるでしょうが、私は「ツボ」でした。歴史好き、地図好き、旅好きなので…。ただ体力には自信がないので、読書で済ましてしまいましょう。