【感想・ネタバレ】神戸栄町アンティーク堂の修理屋さんのレビュー

あらすじ

仕事と恋に疲れた高橋寛人は、亡き祖父のアンティークショップを継ぐために神戸に移り住んだ。そこで出会ったのは、お店を間借りしている修理職人の後野茉莉。古い物に全く興味のない寛人だが、茉莉が修理をするモノに触れているうちに、“過去”を修理する勇気をもらう…茉莉のもとには、今日も様々な修理の依頼が届いてくる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こちらの本はもともと古い物も好きですので、タイトルに惹かれて買った本の1冊です。

お話は亡き祖父『万』さんがやっていた、アンティークショップのアンティーク堂を、古い物になんの興味も感じないパソコンでデザイン等をしていたデジタル人間の寛人が、お店を継ぐためにやって来て、その小さい頃の記憶が残ってるお店のオーナーとなるんだけど、当の本人はなんで万さんが自分にアンティーク堂を譲ってくれたのか分からない・・・

そして、そこで間借りをして修理をしだすと集中のあまり周りが見えなくなるほどの修理職人をしている 『後野茉莉』さんと出会い、その茉莉さんの『モノ』に対する想いに触れて自分の過去と向き合う勇気をもらうようになるんだけど、そのアナログな茉莉さんの神秘的とも思える反面お茶目な所も魅力的です。

さらに、さまざまな修理を通して、寛人には古くて何のために修理するのか分からない物にも、その人にとっては他の物に変えられない唯一の物だと言う事が分かり、アンティーク堂を通して知り合った人達も思い出の修理とともに心のケアもされてるような感じで、ゆったりとした時間と安らぎを私にも与えてくれました。

今迄、アンティーク堂のガラクタに思えた品々も、前の祖父で店主だった『万』さんの思いと優しさがあり、なんで自分に譲ってくれたことも小さい頃の記憶と優しい人達によって分かってくるんですが、なんとも言えないほんわかとした気分が心地良かったです。

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2018年08月25日

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