【感想・ネタバレ】現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章のレビュー

あらすじ

現在、私たちを取り巻く「知」の数々は、20世紀以降の世界がおかれた4つの状況から発生する。本書ではそれを、ポスト・グーテンベルク状況、ポスト・モダン状況、ポスト・ナショナル状況、ポスト・ヒューマン状況と名づける。そして、そこから浮かび上がってくる「イメージと記号論」「情報とメディアの思想」「ナショナリズムと国家」など、15個のトピックスに切り分け、ソシュール、レヴィ=ストロース、フーコーという巨人たちの思想を読みなおしていく。ありきたりの哲学教科書では学ぶことのできない、現代思想における全ての最重要論点を、一から平明に解く15章の徹底講義。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

近代は理性によって活字や書物により知を総合した人文知の時代であった。ポストモダンはこの西欧を中心として構成された理性に対して懐疑を投げ掛けたのであり、そしてポストナショナルはこのモノリンガルな知の前提を崩壊させた。そして理性によって自然や野蛮を支配し、合理的な秩序を打ち立てることが出来るというヒューマニズムの原理を否定したのがポストヒューマン状況である。 これから目指すべきは非統合的な総合知であり、すなわちネットワーク型、横断型の知である。

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2017年07月03日

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