あらすじ
昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行される。ところが奇跡が起こり、彼は生き延び、釈放された。そして昇天祭りの夜、彼自身が伝説のとおりに天に昇ったが……。蛍狩りなどを詩情豊かに描き、死刑問題をからめた異色作。
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Posted by ブクログ
読み始めてすぐに違和感を感じた。
その違和感を書くと重大なネタバレになってしまうので控えるが、その奥歯にものが挟まったような状態のままずっと読み進めていくと、紐がほどける結末が待っていた。
島田荘司さんと聞いて、つい推理小説を思い浮かべていたけれど、ミステリー的な要素はほぼない。
こういう小説はちょっと読んだことがなくて、新鮮だった。