【感想・ネタバレ】たった、それだけのレビュー

あらすじ

何があっても変わらずに、笑っている。あの人はそんな“冷たい”人だった――。社命で携わった仕事に贈賄の容疑がかかり、失踪した望月正幸。正幸の浮気相手、妻、娘。変わることを余儀なくされた人たちの思いは。希望は訪れるのか。一言一句にいたるまで確かな手によって掬い取られた詞藻豊かな連作短編集。繊細にして力強い心情描写は至高の域ともいうべき。『羊と鋼の森』と時を同じくして書かれた傑作、待望の文庫化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本を選んだ動機が不純で、読み終えて自分が嫌になったし、却って吹っ切れた部分もあった。
やっぱり宮下奈都さんの書く文章は美しくて胸を打つ。大好きだ。

「相手の幸せ」ってなんだろうね。
夫婦や愛人や友達恋人。
それを一番に考えられて、行動できるって、わたしにはできない。
この物語に出てくる人たちは、みんなそれぞれ一生懸命で、相手のことを考えていて、きっといつか救われてほしいと読んでいて思わされる。

いつか、あの家族は出会えるんだろうか?
幸せになれるんだろうか??
終わり方が秀逸。

だけど、そんな人でも不倫するんだな…
誠実そうな、結局家族が一番なひとでも…。
どうしてそうなってしまったんだろうね。
このお話の中では重要度はあまり高くないとは思うのだけど、宮下先生ならどう考えて、どう表現されるのか、気になる。
私は作家さんを人生相談のプロだと思ってるところがあるらしい。笑

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2022年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

贈賄、ひとりの会社員が失踪…という始まり方から、真実が明かされる系なのか?じゃあ、「たった、それだけ」は何のことなんだろう?という風に読んでいました。

気付いたら真実の解明ではなく、各話の登場人物の過去と小さいけれど確実な変化を追いながら、、ラストはあたたかい気持ちになります。でもちょっと贈賄の件の真実も知りたかった…(笑)

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良かった。ただよかった。
望月さんを巡るお話。
好きな人を売ってしまうこと。それを受け入れて逃げること。涙という名前。奥さんの窮屈さ。
心に残ってる

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第5話までの主人公は怖くて、「聞く」ことができない人だったけど、第6話の大橋くんは「聞く」ことができる素直さを手に入れた人。
最後に円を描くように1話1話が繋がるので、読みやすかった。

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2022年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ルイが心を病まなくてよかった。
可南子に対しても、受け入れる感情を持ててよかった。正幸がなぜ贈賄に関わることになったのか、浮気癖は本当にあったのか、可南子への愛情は本当はどうだったのか、は謎のままだけど、ラストでもしかしたらこの親子が再会できるのかも、と思わせて救いがあった。
続篇があるといいな。

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1人の男性が失踪した後の周りの人達に与える影響をそれぞれ別の人物の視点から描かれており、どの話もどうにもならない現実が描かれていて読むのが辛かったけど、なぜか本を閉じた時に心がじんわり温かくなってるような感覚が広がる。逃げるんじゃなくて、停滞から抜け出すっていのはいい言葉だなぁと感じた。
「逃げているように見えても地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるかもしれねーし」っていうトータの言葉が響いた。最初望月をめぐるミステリーかと思ったら全然違った。なんて自分勝手な奴だろうと思ったけど、読み進めると、どうやら違う様子。だけどマスコミや世間の吹聴で戻れなくなってしまったんだろうな…。
でも一番の救いはルイはちゃんと愛されて産まれてきた事実があって、これから幸せになってくれそうな予感がしたのがよかった。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直、あまり良さが分からなかった。宮下奈都は『太陽のパスタ、豆のスープ』がとても好きだったからこちらも手に取ったのだけど、贈賄についてもしかしたらとんでもない謎が隠されているのかもと思いながら読んだので、拍子抜けしてしまったのかもしれない。今月読んだ江國香織の『神様のボート』も、いなくなった男を探して女が引っ越しを繰り返してそれに娘が振り回される話だったので、デジャブ〜と思った。143ページの「捕まらなくても罪には変わりがない。罰を受けないぶんだけ、罪は重いかもしれない。そう思うのに、時効になったとわかってほっとしていた」の部分が、思うところがあり刺さってしまった。

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2026年02月03日

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