【感想・ネタバレ】フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まるのレビュー

あらすじ

「…………」(あれ? 今何を言おうとしてたんだろう?)まるでパソコンがフリーズするように、不意に言葉に詰まる。度々思考が停止する。人や物の名前が思い出せなくなる。そういう「空白の時間」が増えている気がしないでしょうか? 放置しておけば深刻なボケ症状につながりかねない「フリーズする脳」の問題を、臨床経験豊富な専門医が語る。現代人の脳に今何が起きているのか?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

著者が脳医学からの気付きを実際の相談者の事例を含めて、わかりやすく説明されている。一読しておくとスランプに陥ったとき、深みにはまることを、避けられるかと思いました。歯車になりたくないと言うものの、生きていくうえでの基本回転数との捉え方と大事だし、脳の堕落を避ける意味で、何事にもチャレンジしたいと思いました。

0
2024年05月06日

Posted by ブクログ

最近、思考が停止してぼやけてしまったり、文章をうまく考えられなくなったり、人の話を最後まで聞けなかったりして危機感を覚えていたのだが、まさに本書で言われているフリーズ現象だった。
こうした症状は、脳を使わなくなったというより、使い方が偏っていることが原因で、誰にでも起こりうるものだという。同じような生活を送っていると、脳の同じ部分しか使わない。今の自分の生活にも思い当たる節があったので、多少めんどくさくても、意識して頭を使おうと思う。

0
2019年08月02日

Posted by ブクログ

思い当たることが沢山ありました。
意識的にPCを離れて空間を感じながら歩いたり、ダンスで身体を使うようにしたら、少し改善されました。
脳のメカニズムを分かりやすく解説しているので、フリーズ症状への対処方法や予防策もたてやすいと思います。
脳ミソが固くなってきた・・・と思ったらまた読もうと思います。

0
2017年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

兄から紹介されて読んだ本。人と話している時に時々言葉につまることがあったため、この本を読んだ方が良いと紹介された。
個人的にはかなり当てはまることが多かったと感じたが、誰しもが身に感じることが多い内容だと思う。特に、テクノロジーが進化し続け、大抵のことは機械がやってしまう現代では、この本の価値は益々上がっていくと思う。AI、VR、ロボットが身近なものになったら、国民のマジョリティがボケるんではないか。この領域のアナログ(?)なサービスのニーズは高そう。
一日12時間程度PCで作業しなければいけない環境で脳がフリーズしていると感じることは多々あったが、その原因を科学的に理解することができた。作業に行き詰った時に、タバコを吸いに行ったり10分程度散歩に行くと、頭の中を整理できていたのも理解できる。

やはり色々な人と話す機会を設けて、自分の思考を構造化して説明し、深化させていかないとダメだなと感じる。

0
2017年10月02日

Posted by ブクログ

タイトルの「フリーズ」は「あれ?何をしようとしてたんだっけ?」的なこと。脳のハードウェアには問題がなく、ソフトウェア的に問題が生じているケースの実例、その原因について語っている。専門家、臨床医としての知識、経験に加えて社会の変化に目を向けて考察しているので、下手をすると「ネット社会がすべて悪い!」などとなってしまうかと思うが、そこは節度がある。
マルチな活動、基本回転数など、言われてみれば当然のどちらかと言えば伝統的な価値観とマッチする話になっていくことに抵抗を覚える人もいるかもしれないけれど、きわめてまっとうな話に思える。
いろいろなことをやりましょうという話は、テーマはまったく違うけれど先日読んだ「一年は、なぜ年々速くなるのか」で歳を取っても時間が経つのを速く感じなくて済むためには、と同じで、そう、脳は幅広く使うのがよいですね。

0
2014年04月26日

Posted by ブクログ

非常に読みやすい良書

思考が止まってしまういくつかの事例を元に
原因と対処法を紹介していく本です。

事例を見ながら当てはまることが多くあり
ドキッとしながら読みました。

文章はいつも通り平易な文章で
非常に読み易く、理解しやすい文章になっております。

パソコン・インターネットが普及した今
た、忙しさに忙殺される
現代人に警鐘をならす一冊だと思います。


築山 節氏の本は、文章の書き方でも非常に参考になるので
読み手に内容が伝わる文章表現や話し方にも通じるものがあります。
脳に興味のない人も一読されることをお勧めします。

0
2013年12月24日

Posted by ブクログ

脳がフリーズする原因は、「脳が鍛えられていない」ことにある。脳も筋肉も鍛えないと衰える。鍛えるというより使うと言っても良いかも知れない。なんとなく思考が停止してしまうという人は、現代に多い。現代は、技術の発展によって生活がより便利になった。例えば、インターネットの普及により知りたいことを手っ取り早く知ることができる。スマホがあれば、いつでもどこでも膨大な情報にアクセスすることができる。すると、知識を記憶する必要がなくなる。「記憶」は脳ではなくスマホがすることとして、脳を使わなくても済むような場面が増えてきたのである。動画配信の増加も脳に楽をさせているという。日常生活のある場面で「鶴の折り方を忘れてしまったから調べよう」という話になったことがあった。すると、「YouTubeに説明動画が上がっている」となり、動画を観ながら折ったことがあった。人間は「生活をより豊かにしよう」ということを突き詰める。実際、世の中の仕事の目的はそこがゴールとなっている。動画説明も「分かりやすさ」を追求したがための結果としての産物であり、それ自体は大変意味のあるもの。折り紙の本に書いてある言葉と絵での説明よりも分かりやすいのは確実だからだ。しかし、これが逆に脳に楽をさせていることになってしまう。楽ができても結果的に日常生活に困らなければそれで良いのかも知れないが、例えば、「他人との会話中についていけなくなる」「会話の途中で頭が回らなくなり、真っ白になってしまう」等の状況を経験したことがある場合は話は別だろう。日常生活というより仕事で困り感が出る場合の方が多いと思う。そういったことが思い当たるのであれば、文明の利器の出番を少し減らして、自分の脳を使う生活を習慣づける必要があるだろうと思った。

0
2022年01月05日

Posted by ブクログ

楽をしたり変化のない環境にいると脳の機能が低下する。

それなりの苦労をする事が実は脳に良い。

頭がぼんやりする事が多くなったように感じて読んでみたが、誰にでも起こり得る興味深い内容で、身に覚えがあったので気をつけようと思う。

0
2020年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オフィスワーカーへの注意喚起!!私自身はフリーズ経験はまだないが、生活を見ると予備軍。
予防や改善についてもう少し深く語って欲しかったのでマイナス1。
とりあえず散歩と音読、目を動かす。

0
2019年04月17日

Posted by ブクログ

「あれ」とか、「これ」とかという言葉が多くなってきたことに気づいたら、脳がフリーズしかけているといってよいらしい。自分は頭脳労働者だから大丈夫なんて思っていると、それは大きな間違いで、そんなことを思っているとボケすぎて、ボケたことに気づかないなんて笑えない状況に陥る。何年間も同じような仕事内容で、プライベートな時間も脳に新しい刺激を与えていないひと、まずはこの本を読んでみるべし。「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める」と合わせて読むことをお勧めする。

0
2018年10月23日

Posted by ブクログ

会話の中に「アレだよアレ・・・なんて言ったっけ」が増えたかもしれない。
それは脳がフリーズしていると脳外科医の先生は言う。

脳は本来ボケるようにできている、らしい。
言葉がでない、名前がでない、頭が真っ白になる、話が聞きとり難い・・・等々、脳がフリーズするケースを放っておくと・・・

外傷や病気で脳が損傷したことを抜かして、脳は偏った使い方をしていくとボケていく。楽な使い方に行きたがる。

目的なくインターネットを長時間見る時間が多い。
一人でTVを見る時間が多い。
コミュニケーションがラインとメールの日々が増えた。
話たり歩いたりしていても生活が一定のパターンだ。
趣味が無いあるいは1つしかない。
毎日のパターンが単調になっていると注意が必要かもしれない。


脳を元気にするにはどうすべきなのか。
5感を使う。
散歩する、会話する、手を使う、足を使う、目を使う。
なるべくマルチな活動をする。家事していない人は家事をしてみる。段取りをメモしてから行動する。
知らない人と話す緊張感も良いらしい。

兎に角、効率化と言う名の下に楽になり過ぎない。

先生が診断したあるおばあちゃんは、「私はだれ?」という状態だったのが、音読する、斜めの線を引く、散歩するなどを通して、表現豊かに話すようにまでなったとのこと。

0
2017年02月03日

Posted by ブクログ

最近人と話すときに自分の反応が鈍いな、と気になり手に取ってみた。
パソコンに一日中向かっている人は要注意とあり、該当する職業なのでドキッとした。
脳のフリーズを放っておくと、将来の認知症の可能性も高めるそうなので、書かれている対応策を頑張りたいと思う。

0
2016年11月13日

Posted by ブクログ

同著者の脳がさえる15の習慣と似た内容。それぞれ説得的で有益な提案がなされているが、個人的には15の習慣の方が良く整理されていて実践的との印象。

0
2016年07月02日

Posted by ブクログ

生活が単純化されすぎた時、脳がフリーズしやすくなる。マルチタスクを持つことが案外大事。考えることで脳を鍛えなければならない。「無駄な細かさへのこだわりに陥った時に【もういいよ】と言ってくれる上司を脳の中に持つ」というフレーズもいいなと思った。

0
2016年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 脳が「フリーズする」とは相手の話を聞いて返答をしようとする際に、ボンヤリしていたりとか、内容がうまくとらえれらなかったり、言葉が記憶に残らなかったりとか、記憶や言葉を組み立てようとしてもまとまらない、などの状況をそのように表現している。これはボケの入口であるとのこと。非常に共感する内容だ。
 これは著者によると脳の前頭葉の機能低下に伴うものであり、話や行動が反射的またはパターン的になることによる。これを改善するには新しく組み立てている部分を増やすよう脳を使っていくことである。
 ところが現代ではPCやインターネット、スマホ等に一日中向かっていたりなどに頭脳がカスタマイズされてしまっている環境にある。前頭葉のレーダーの中枢としての役割がフリーズしてしまう。いったんそのような状態になったら必ず時間をかけて戻すこと。例えばPCに1時間向かったら15分休む、外を散歩する、ヒトと会話するなど。朝一時間歩くだけで脳は活性化するそうである。また音読は脳のバランスを整える。
 本書の中で非常に印象に残ったのは、脳をフリーズさせないためには「意志をもった歯車」でいることが大切だとのこと。感情系と思考系(前頭葉)のバランスを保たないと、脳は感情系に振り回され、どんどん楽をするようになってしまう。つまりフリーズする場面・環境から逃げてしまいがちになり、活動をシンプルにしてしまうとより楽な場面でもフリーズするようになってしまい悪循環である。最終的にはボケに向かい、何もできなくなってしまうのである。そうではなくて活動はマルチにし、あるところで受けたネガティブな刺激をポジティブな活動の原動力にするということである。

0
2015年11月22日

Posted by ブクログ

著者は「脳はボケるようにできている」という。多数の患者を見てきた経験に基づくためか、具体的な事例をあげて説明しているので実践的。

部屋の片づけをすると高次脳機能を維持する基礎的トレーニングになる。日々の雑多な活動は、クリエイティブな仕事の訓練になる。

活動をシンプルにすると、その活動のベクトルがどんどん小さくなる。活動を多面的にすると、それぞれの活動で受けた刺激が別の活動のやる気を増幅させることができる。

脳の基本回転数は環境によって決まる。忙しい環境で過ごせば、回転数が上がる。

効率を上げることを求めてひとつのことに集中すると、意欲が落ちて逆効果らしい。日々の雑用をこなすことで改善するのであれば、部屋もきれいになるので一石二鳥なのだが。

0
2018年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

頭がぼーっとすることが多くて手に取った本。

脳の働きやボケる仕組みなどが説明されており非常に面白かった。

脳の使わないところは衰える。苦手意識がでて、それを避けるとさらに悪化する。

ずっとディスプレイに集中していると、目を動かさなくなる。ボケる人は目の焦点が動かなくなる。
定期的に立体的なものを必要がある。

ネットで調べたものは忘れやすい。忘れても都度ネットで検索できるため、思い出す力が低下する。
思い出す力が低下すると、脳の基本的な能力が低下し、ひらめくといったようなクリエイティブな能力も低下する。

0
2015年03月28日

Posted by ブクログ

若くても”脳はボケるようにできている”という筆者(脳外科医)の言葉に、衝撃を受けた。インターネットを使って簡単に情報を得ることができる現代にあって、そうした便利さが、逆に脳を使えなくしているという恐ろしさだ。
しかしながら、この本には予防策や解決策も示唆されている。自分自身の思考や生活態度を見つめなおす機会になった。

0
2015年03月13日

Posted by ブクログ

・苦手なことをやらないでいると、それがだんだんできなくなり、ますますやらなくなる事がある。
・人に説明するつもりで音読することで、脳を活性化できる。
・フェイントにかかりにくい人になる。
・お気に入りに登録して終わりでは、取り出せる情報となっていない。
・目のフォーカス機能を意識して使う。
・活動はマルチにする。趣味、仕事とそれぞれ充実させる。
・勉強、仕事、両立するからはかどる点もある。
・意思のある歯車として自身を回転させ、活かしいく。

0
2014年01月07日

Posted by ブクログ

脳の事については、研究者によって
かなり、わかってはきたが、まだ
わからない部分が多々ある。
この本に書かれている事を十分理解して、老後に備えたい。認知症の親がいる。

0
2013年10月31日

Posted by ブクログ

最近物忘れがひどくなった人、脳の衰えを感じている人、「あれ」や「それ」等の指示語が多い人、ぜひ読んでください。

読んでて衝撃だった!
自分でできることを人や機械に頼ってしまうと、脳も甘えるんです。
コンピュータの検索技術はすばらしいと思う。
けど頭の中引っ掻き回して一生懸命思い出すというたったそれだけのことで、脳は生き返ります。

これを読んだら、少し日常が変わるはず。。

0
2015年11月12日

Posted by ブクログ

職種や生活が変わったりすると、前頭葉を使用する機会も変わり、思考が止まることもあることを知りました。


普段からできる簡単なトレーニングを見つけて取り組んでいこうと思います。

0
2024年08月11日

Posted by ブクログ

著者は脳科学的な観点から、現代人の働き方に警鐘を鳴らしている。大切なことは、脳を休めたり、働かせることである。

0
2021年09月19日

Posted by ブクログ

きっかけ:仕事や日常生活人との会話の中で、「思考停止に陥る」ことが多かったので

困っていること:
1)文字(文章)を書くときに一文字飛ばして書いたり、一文字抜けてしまったり書きなおしを何度もしてしまって人の倍以上の時間がかかる
2)何かをしようと思って席を立って歩くと、何をするために立ち上がったのかわすれてしまうことがある
3)人との会話の中で、理解をするのに時間がかかったり、何を言っていいか思いつかず思考停止の間ができる

1)~3)を解決する方法が得られたか?
他の本でも言われていること
・朝1時間歩く
・人との会話は脳の広い範囲を使う
やってみようかなと思ったこと
・意識して目のフォーカス機能を使う
・部屋の片づけは高次脳機能の訓練になる
・ラジオの効用を生かす

メモした箇所:

P82 歩くという事は目の動きを確保することでもある
朝1時間歩けば、10時間パソコンの画面に向かっていても、目の動き、脳の動きは補えるはず

P122 英語を勉強する時に「単語一つ一つにこだわるのではなく、まず全体の意味を大まかにとらえようとすることが大切」とよく言われますが、生真面目な人は逆のことをやってしまう。

P171 (前略)フリーズを引き起こす要因の一つとして感情の問題がある。人間は強い感情的な刺激を受けると、当たり前にできるはずのこともできなくなる。これは、感情系に脳のエネルギーが集中して思考系のエネルギーが落ち、また、感情が行動に影響するのを抑えるためにもエネルギーを割かなければならないからで、結婚式のスピーチなどで極度の緊張にさらされたとき、頭の中が真っ白になってしまうのもこのためです。

評価:
・「問題」、「具体例」、「解決のために取り組むことが」、各章のあちこちに散在していて、「それで、なにをすればいいのか?」を探すのに、行ったり来たりをしなければならなかった。★ー2
・書かれていたことを実践して、「思考停止」が緩和されたら+1

0
2020年08月01日

Posted by ブクログ

普通に人ごとじゃねーな。

っていう感想でした。特にバリバリ働くひとが突然落ち着きだしたらやばいらしい。忙しい人はずっと忙しく動いてることを推奨されておりました。

資格取るのに仕事休んで、、、

とかいうのは脳的にはあまり良くなく、むしろあれもこれもやってそれもやるっていうほうが、刺激満載で脳にはとてもいいらしい。

そうか、育児しつつ仕事しつつ勉強して資格取るっていう今の生活は脳活性化に大変役立っているんだな。と、リアルに思う反面、たしかになんにもすることもしたいこともなくなったら私、いち早くボケそう。とも思った、そんな一冊でした。

0
2018年11月18日

Posted by ブクログ

脳のフリーズ状態と、それをいかに起こさないかという対策について。

フリーズ状態というのは、思考がうまく働かない、言葉が出てこない、記憶力が著しく下がってしまっている、そのような状態。

基本的に、二つの要素を覚えておけばよいだろう。

・脳はボケるようにできている
・環境が脳を作る

この二つを踏まえて、日常生活を組み立てていけば、脳の機能低下をある程度予防できるだろう。

0
2018年10月09日

Posted by ブクログ

「脳が冴える15の習慣-記憶・集中・思考力を高める-」が非常にインパクトがあり、しかも実践的な本だったので、同じ著者の本を読んでみました。

こちらは脳機能低下(ボケ症状と同様の症状)に陥った患者の実例に基づきながら、その改善や予防について解説した本。

ボケ症状といっても、高齢者だけがそうなるわけではなく、近年増えているのは若い人。特にコンピューターと一日向き合っている人は要注意と警鐘を鳴らしている。
脳がフリーズしないための処方箋も沢山示されている。

0
2018年09月28日

Posted by ブクログ

脳外科医として働き、現在は高次脳機能外来をされている築山節医師による書。

この本では、「ボケ」について、脳の器質的変化を伴わない、機能的な能力低下の状態を「フリーズする脳」として、紹介している。
そのボケのパターンも、根本には廃用・・・というか、この場合”順応”や”適応”と言っていいのかもしれないものが主になるようだ。

若い人のボケを中心に、そのボケのパターンと、原因考察、そして対処法の提案がなされている。
パターンは以下のようなケースを通して語られている

・ 商談の最中に不意に言葉が出なくなる、人前で話すのが怖くなった証券マン
・ よく知っているはずの名前が思い出せない、思考がちぎれていく大学教授
・ PCの前で頻繁に自失する、空回りし、疲弊していくシステムエンジニア
・ ネット依存症的な生活を送っているうちに、物忘れが激しくなった総務部主任
・ 会話の相手が複数になると、話が聞き取れなくなる、頭に入らなくなる営業マン
・ 転職先の企業で度々思考停止状態に陥るようになったエリートビジネスマン
・ 文章が思い浮かばなくなり、偏執的に見直しを繰り返すフリーライター
・ 上司になった途端、考える力が衰え、仕事ができなくなった元「優秀な部下」
・ すぐ感情に支配され、頭の中が真っ白になる、元「冷静なキャリアウーマン」
・ 集中力が続かず、空白の時間が増えていく、「勝ち組」志向の司法浪人生

だれでも思い当たるような状況はあると思うけども、大切なのは、「フリーズしない脳」を目指すのではなくて、「フリーズした脳」になったときに、それに気がつき対処する(生活を改める)ことが重要なのだと言うことだった。

状態を悪循環に陥らせないためには、自分がフリーズした状況から逃れない(避けない)ことと、「まぁいいや」ですまさないということが必要らしい。
またパソコン・ネットの使用についても注意が促されているのだけども、パソコンの使用を禁止するのではなくて、どのようにそれらと付き合うかを考える必要があると思う。

----------------
【内容(「BOOK」データベースより)】
「…」(あれ?今何を言おうとしていたんだろう?)まるでパソコンがフリーズするように、不意に言葉に詰まる。度々思考が停止する。人や物の名前が思い出せなくなる。そういう「空白の時間」が増えている気がしないでしょうか?放置しておけば深刻なボケ症状につながりかねない“フリーズする脳”の問題を、臨床経験豊富な専門医が語る。現代人の脳に今何が起きているのか。
———————
【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
築山/節
財団法人河野臨床医学研究所理事長。1950年、愛知県生まれ。日本大学大学院医学研究科卒業。医学博士。埼玉県立小児医療センター脳神経外科医長、河野臨床医学研究所附属第三北品川病院長を経て現職。脳神経外科専門医として数多くの診断治療に携わる。1992年、脳疾患後の脳機能回復を図る「高次脳機能外来」を開設
————————
【目次】
第1章 不意に言葉に詰まる、物忘れをする
第2章 「まあいいや」が人をボケさせる
第3章 パソコンにカスタマイズされる脳
第4章 ネット依存と「思い出す力」の低下
第5章 人の話が聞き取れない、頭に入らない
第6章 血流の問題、脳を損傷している可能性
第7章 クリエイティブな能力を失うとき
第8章 「逃げたい心」が思考を止める
————————

0
2014年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・めんどくさいものを放っておくと感情系が優位に立つ。
・ある程度歯車的な環境におかれることと、普段から活動をマルチにしておかないとクリエイティブな発想は生まれない。

ときどきこういう本で自分の置かれた状況と考え方をチューニングしておかないと、知らない間にドツボにはまることがある。

0
2013年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

脳には「基本回転数」とでも呼ぶべきもの(頭の回転の速さ)がある。
それを決めているのは基本的に本人の意思ではなく環境。
環境に忙しさがないと基本回転数は上がらない。

時は金なり。

0
2019年10月19日

「ビジネス・経済」ランキング