あらすじ
霧の中から現れる怪しい灰色の紳士カクイ。 呪われた美しい首飾り。 美しいバイオリニストの少女。 名探偵明智小五郎。 そしてわれらの少年探偵団。 江戸川乱歩の生誕120年を記念したオマージュ作品! 少年探偵団の活躍の場を現代に移し、新しさと懐かしさを纏いながら、今こそ“彼ら”が藤谷治の手によって復活する!
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズのオマージュ。表紙を見た途端思わず笑ってしまいました。
装丁、活字、イラストやデザイン、文体まで、かなりあの本に忠実に似せてある。ここまでやるポプラ社スゴイ! ポプラ文庫クラシックの宣伝も効果絶大でしょう。小学校の図書室で手にしたことのある方には垂涎モノかも。あと何冊かこういうのが作られているらしいけど、この一冊だけでも充分満足。
中身は、明智小五郎と少年探偵団の話そのまま。敵も怪人二十面相。大胆かつ不敵な動きで皆を翻弄しますが。
ちょっと違うのが、携帯電話やインターネット、DVDなんて単語が出てくるところかな。平成版少年探偵団。裏表紙の少年はスマホ構えてます。
というところで、一番笑った台詞。
「二十面相が出てきた!」
「つかまえろッ。」
「写メをとれッ。」
作家のフジツボムサオ先生は藤谷先生ですね。時々ご自身の小説にも登場?するかたですが、本当に好きなんでしょうね。
少年の頃、少年探偵団に入りたいと思ってドキドキしながら読んだのでしょうね。「いいなあ、子どもは。」という台詞に、とても胸が熱くなりました(ちょっと昭和っぽい感想)。