あらすじ
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。
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Posted by ブクログ
話の続きが気になり、久しぶりに一気読みしたミステリー。とても面白く、展開もテンポがよくて読みやすかったです。
これからは親子で少しゆっくりできるといいねと、思った矢先のラストは衝撃的で、思わず何度も読み返してしまいました。
若者たちの狭い世界や、歪んだ正義感の怖さを改めて感じる一冊でした。
でもほんと面白かった!
Posted by ブクログ
長かったけど衝撃なのが本当に最後の最後!久々のどんでん返し?でよかった。
噂の怖さよりも、誤った正義感の方が恐ろしいなと感じた。菜摘に何もないわけないよなと思っていたがまさかの‥小暮刑事いたたまれなさすぎ。
真実を知った時、小暮はどれだけショックを受けることが。。。
展開もスピード感あるし、キャラクター毎にちゃんと個性があって読みやすかった
最後の最後で思わず、「あぁ」という声が出た
最後の最後
正直なところ中盤にはレインマンが誰なのか分かった。と言うか意図的に気付き易い作りにしてあるような印象を受けた。
結局噂に殺されたのは噂を利用した本人だけと言うのも皮肉が効いてて面白い。
最後のオチも。
Posted by ブクログ
荻原さんの作品は初めて読んだが、語り手が移り変わる書き方が新鮮であり、慣れるのに時間はかかったが、特に読みにくいということはなかった。また、今はほぼ死後となっている平成初期の若者言葉に時代を感じた。西崎の目星は読んでいる途中になんとなくついていたのだが、最後の1行には衝撃を受けた。あの一言は文中で何回も見かけていたはずなのに、特に気にも留めていなかったから、その分背筋がゾクっとした。所々グロかったため耐性がない方は少しきついかもしれない。
Posted by ブクログ
この本が刊行されたのと同じ2000年代生まれとして、この作品に登場する「渋谷のイケイケな平成女子高生」たちには、どこか懐かしさを覚えた。
幼い頃、分厚くて画質の荒いテレビに映っていたあの頃の渋谷を眺めているような気分で読めたし、まるでタイムスリップしたみたいに楽しめた。
一方で、(ここで使われている最新の若者言葉、今となってはもう完全に死語だよな〜)なんて現代的な視点でも楽しめる。
その時代の最先端の若者を描いた小説が、こんなにも社会学的に面白いとは思わなかった。
図らずもY2Kブームが再燃している今このタイミングで読めたのは、この作品をより一層楽しめた理由のひとつだと思う。
犯人は途中でなんとなく察しがついたし、ラストで衝撃を受けたというよりは、むしろ静かな絶望に包まれた。
いつも菜摘のことを想う小暮の気持ちと、殺された親友を想う菜摘の気持ち。
生活リズムがなかなか合わない2人が、たまに家で顔を合わせる時、やっとお互いの顔を突き合わせて同じ気持ちを共有できる時間が…と思って読んでいたのに、実は違う方向を向いていた。
犯人を憎む気持ちは同じでも、決して交わらない。
家族でも、ましてや父娘であれば、そんなすれ違いはよくある。
自分自身に重ね合わせてこの親子関係に胸を締めつけられ、読後もしばらく2人の今後を考えてしまった。
犯人の動機がフェティシズムであった点は、この前読んだ『殺戮にいたる病』とも通じるものがあった。
ラストで名島が言う「フェティシズム——男性特有の犯罪ですよね。女にはとうてい理解できません」というセリフに共感しつつも、これって科学的な検証はされているのだろうかという疑問も湧いた。調べてみよう。
Posted by ブクログ
面白かったぁ。星は付けられるなら4.5を付けたい。
ゴリゴリのミステリーってよりかは人間社会とかに焦点を当てたサスペンスって感じだったかな。犯人当てが好みの方はちょっと物足りないかも。僕はそれよりもそうだったの!?って展開があれば満足できるからこの本はかなり好みの部類だった。
この本のそうだったの!?ってなったのはサキが死んでたところだった。犯人視点でサキの事は書かれてて、犯人は狂っちゃって生きてるように書かれてるから気づきようがないんだけど、それでもビックリしたし楽しめた。死んでる人を生きてるように書く叙述トリックは、何個か読んだことあって、どれもちゃんと読めば気づけるようになってるけど、今回のは無理だね笑 でも、だからこそ犯人の狂気が伝わるからそれはそれで良かったと思います。
あと終わり方もかなり好み。娘との会話が沢山出てくるから、後半で襲われるところを小暮が助けるパターンかなぁって思ってた。でも全然出てこないし、あれ?と思ってたらこの最後。ゾッとする不愉快な後味が残るミステリーってなんでこんな面白いんだろ。不愉快なのに笑
Posted by ブクログ
最後こわすぎる!!!
主人公と女性刑事がいい感じになってめでたしめでたしで終わるのかと思ったら
主人公の娘さんも捕まるしミートパイのカフェも終わり
Posted by ブクログ
ラストでは敵討ちとはいえ、ただの女子高生達がそんなスムーズに殺人できる?って思ってしまってスッキリしなかった、、
ただストーリーは読み応えがあり面白かったです。
イヤミス。
Posted by ブクログ
こっっっっっっっっっわ………
ラストで頭を抱えてしまった…………もう親子で温泉旅行に行けないし、刑事かはどうか以前に警察にも居られないよ…………………
Posted by ブクログ
あの刑事さん二人の距離をとって相手を尊重しあっての恋物語が好き。
全体的なストーリー展開は面白く、捜査している感じも楽しめた。
連続殺人の犯人は誰か分かってしまったが、最後の一行の方はそうなるとは思ってなかった。お父さんの気持ちを考えると辛い。
Posted by ブクログ
ラスト1行に驚愕するという謳い文句で、どれどれと期待を高めていた分、あっさり終わった感じがして正直期待を超えなかった(自分で勝手にハードルを上げていたせい)。
確かにラスト1行を読んだ時はゾクゾクする感じがしたが、あっても無くてもストーリーは成立する。
だから無理矢理、最後に衝撃を与えるために入れられた、なんだか作られた衝撃感を味わった気分だった。
刑事コンビの雰囲気が好きなのと、噂を元に殺人がされたっていうアイデアも好き。中盤くらいで犯人を特定できるくらいの材料を与えられてしまったので、もう少し犯人探しを楽しみたかった。
読みやすさ5
没入感3
感情移入4
衝撃感2
登場人物の好み4