あらすじ
給食ひと筋30年のおばちゃんが人生の新天地として選んだ職場は何とブータン!?
その細腕で異国の地の子どもたちを笑顔に変える――。
美味しく読める、生き方エッセイ!
日本の給食&ブータン料理レシピ付き!!
ブータンの給食では定番!「ジャガイモのチーズ煮込み」
1枚1枚、やさしい甘さで丁寧に包んだ「カスタードクリームたっぷりクレープ」
つるんとした寒天の食感に感動!「オレンジ味のキャロットゼリー」
子どもたち全員が憧れていた「チーズたっぷりピザ」
「食べやすくて美味しい」と大人も絶賛!「魚の唐揚げ野菜あんかけ」
……etc.
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Posted by ブクログ
著者の平澤さえこさんは、長年給食の調理員として働いていたが、定年前の夏休みに、ブータンで食事改善指導をしてみないかと誘われる。
行先の町は治安も悪いらしく、不安もいっぱいだったが、職場の人間関係でひどく悩んだ時に、ブータンの人々の笑顔があふれる本に救われたことを思い出し、行くことを決心する。
カルチャーショックの連続…約束はあってないようなもの、よくある停電、衛生問題、栄養バランスの悪い食事…貧しい国ゆえの諸問題に直面するが、それよりも人々の明るさや、優しさ、健気さに心を打たれ、約束の3か月が終了した時には、絶対またここに来る!と心に誓い、寄宿学校の理事長にも約束させる(ブータンだけに念には念を入れ、何度も確認するところが笑えた)。
そうして定年後も再雇用は受けず、再びブータンへ。
60歳にして0からの挑戦。
その心持ちに、こちらも励まされる思いがする。
公務員である給食の調理員は、離婚後二人の娘を養っていくために、持っていた調理師免許が活かせる唯一の安定した職業だった。生きていくために選んだだけで、決してやりたかった仕事とは言えないが、長年続けた結果第二の人生に繋がる礎となった。
というようなことが書かれていたのだが、与えられた場所で努力し続ける事で見えてくるものもあるんだよなぁ…と自分事としてしみじみ感じた。
2021.4.24
Posted by ブクログ
定年退職した給食のおばさんである筆者が、ブータンで給食の改善ボランティアに行った実話。
ボランティア→現在はブータンの和食レストランのシェフとして雇われている。
いくつになっても人生は挑戦なんだなと思った。
守りに入らず攻めたからこそ、人生が開けたのだろう。
目先の損得よりも本当にやりたいことをやろうと思えた本。
Posted by ブクログ
学校給食30年以上のキャリアのごく普通の女性が
なんと ブータンで活躍する。
定年後の予定などなかった著者に
思いがけない ボランティアの仕事が転がり込んで
それを一生懸命対応していく様子が書かれていました。
ブータンにあこがれていつか行きたいが
友人との旅行でいきなりブータンへ行き、
そして ボランティアで 学校給食にかかわれるかと思いきや
違う展開にはなったものの 生徒や先生方との交流で 充実した日を過ごす。
インフラがいまいちのブータンですが
虫も色々出てきたけど
良い人が沢山。
そして学生たちのてきぱきとした動き。
読んでいるこちらも現場に行ったような感じで楽しく読めました。
近代化の綺麗で豊かな街もいいでしょうけど
こういう場所での本当の心の豊かさの方がとても素敵ですね。