あらすじ
給食ひと筋30年のおばちゃんが人生の新天地として選んだ職場は何とブータン!?
その細腕で異国の地の子どもたちを笑顔に変える――。
美味しく読める、生き方エッセイ!
日本の給食&ブータン料理レシピ付き!!
ブータンの給食では定番!「ジャガイモのチーズ煮込み」
1枚1枚、やさしい甘さで丁寧に包んだ「カスタードクリームたっぷりクレープ」
つるんとした寒天の食感に感動!「オレンジ味のキャロットゼリー」
子どもたち全員が憧れていた「チーズたっぷりピザ」
「食べやすくて美味しい」と大人も絶賛!「魚の唐揚げ野菜あんかけ」
……etc.
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夢は、待っているだけじゃダメなんだ、行動しているうちに近づくんだな、と感じた1冊。
この著者は、ブータンに興味を持ったことから、色んな縁があって、ブータンの田舎の学校で給食の改善のお手伝いをすることに。ここでの活動がその後、何度もブータンに呼ばれるように仕事(ボランティア)が次々に舞い込む。
そこには、その土地に馴染むためのバイタリティーと努力が沢山みられた。
自分も色々、やりたいことが今までにあったけれど、リスクなどを考えると踏み出す一歩がなく、夢のまま終わってしまったものが多々あるけれど、あの時踏み出せたら、また世界が別の方向に拓けたかも知れないのかな~などと考えてしまった。
著者は人生、59歳にして1歩を踏み出し、夢を実現させることができた。それを考えると、自分もまだ、いろんなことに挑戦できるのかも知れない。
2017/06/13
Posted by ブクログ
著者の平澤さえこさんは、長年給食の調理員として働いていたが、定年前の夏休みに、ブータンで食事改善指導をしてみないかと誘われる。
行先の町は治安も悪いらしく、不安もいっぱいだったが、職場の人間関係でひどく悩んだ時に、ブータンの人々の笑顔があふれる本に救われたことを思い出し、行くことを決心する。
カルチャーショックの連続…約束はあってないようなもの、よくある停電、衛生問題、栄養バランスの悪い食事…貧しい国ゆえの諸問題に直面するが、それよりも人々の明るさや、優しさ、健気さに心を打たれ、約束の3か月が終了した時には、絶対またここに来る!と心に誓い、寄宿学校の理事長にも約束させる(ブータンだけに念には念を入れ、何度も確認するところが笑えた)。
そうして定年後も再雇用は受けず、再びブータンへ。
60歳にして0からの挑戦。
その心持ちに、こちらも励まされる思いがする。
公務員である給食の調理員は、離婚後二人の娘を養っていくために、持っていた調理師免許が活かせる唯一の安定した職業だった。生きていくために選んだだけで、決してやりたかった仕事とは言えないが、長年続けた結果第二の人生に繋がる礎となった。
というようなことが書かれていたのだが、与えられた場所で努力し続ける事で見えてくるものもあるんだよなぁ…と自分事としてしみじみ感じた。
2021.4.24
Posted by ブクログ
たまたま持っていた調理師免許がたねとなり、自ら水をあげて、給食調理のベテランとなり、夢となる花を咲かせる。年を重ねていくと、なにやってるのいまの歳考えたら?と言われがちなこの国で自ら道を切り開いた平澤さんはすばらしい。
Posted by ブクログ
こういう人生チャレンジ物に ありがちな 「実は 人脈がすごかった」とか 「実は 仕事ですごい成功していた」 なんていうことは ありません 本当に 普通の 公立小学校の 給食のおばちゃんです だからこそ 前向きな明るさ やり遂げる力が どんどん道を切り開いていくさまに 感激しました
Posted by ブクログ
ガスも水道もちゃんと切れる包丁もない異国で美味しいものを作ってしまう筆者がすごい!ブータンといえば微笑みの国、幸福な国、というイメージでしたが、実際に暮らした時の大変さや栄養面の課題など、初めて知ることが多く勉強になりました。
Posted by ブクログ
いや〜、すごい!給食のおばさん、定年間近でブータンへ。1回目は3週間、2回目は3ヶ月。殺生をしてはいけなお国柄だから、部屋をゴキブリが隠れずにノソノソ歩いている。もう、私なら1日もいられないや。適応能力がすごすぎる。水道も冷蔵庫もない調理室でもなんとか料理教室を開く。そんなことができたのも、彼女自身がそれをやりたかったから。やりたいと思ったことは、なんでも「いま」やらなきゃダメだ。そんな生き方を、教わった。
Posted by ブクログ
定年退職した給食のおばさんである筆者が、ブータンで給食の改善ボランティアに行った実話。
ボランティア→現在はブータンの和食レストランのシェフとして雇われている。
いくつになっても人生は挑戦なんだなと思った。
守りに入らず攻めたからこそ、人生が開けたのだろう。
目先の損得よりも本当にやりたいことをやろうと思えた本。
Posted by ブクログ
年齢なんて関係なく、自分の行動次第で人生はいくらでも変えられると感じた。
若くないから、子どもがいるからと色んな理由をつけてやらないでいることをやってみようと思える本だった。
Posted by ブクログ
学校給食30年以上のキャリアのごく普通の女性が
なんと ブータンで活躍する。
定年後の予定などなかった著者に
思いがけない ボランティアの仕事が転がり込んで
それを一生懸命対応していく様子が書かれていました。
ブータンにあこがれていつか行きたいが
友人との旅行でいきなりブータンへ行き、
そして ボランティアで 学校給食にかかわれるかと思いきや
違う展開にはなったものの 生徒や先生方との交流で 充実した日を過ごす。
インフラがいまいちのブータンですが
虫も色々出てきたけど
良い人が沢山。
そして学生たちのてきぱきとした動き。
読んでいるこちらも現場に行ったような感じで楽しく読めました。
近代化の綺麗で豊かな街もいいでしょうけど
こういう場所での本当の心の豊かさの方がとても素敵ですね。
Posted by ブクログ
学校給食で働いていた著者が、ブータンでの給食改革を行うために単身渡航する。ブータンののんびりしたお国柄もあり、給食改革までは進まなかったが、著者のバイタリティーはすごいと思った。いくつになっても頑張る姿勢は見習いたい。もっとブータン料理のレシピがいっぱい載ってたら嬉しかった。