あらすじ
「父が入院している病院の階段をのぼるときいつも逃げ出したかった。死にゆこうとしている父に会うのがこわかった」。父の脚をさすれば一瞬温かくなった感触、ぼけた母が最後まで孫と話したがったこと。老いや死に向かう流れの中にも笑顔と喜びがあった。愛する父母との最後を過ごした“すばらしい日々”が胸に迫る。発見と癒しに満ちたエッセイ。
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Posted by ブクログ
初めてエッセイというジャンルの本を読んだ。
自分の気持ちを言語化して、素直に表現できる、とても尊敬していて大切な友達が、吉本ばななさんを好きだったのが、この本を読んだきっかけだった。
この本の中での言葉の紡がれ方とか、心情の表され方とかが、友達のそれにも重なって温かい気持ちになった。
短編集のようなもので、夜眠る前に読みたいし、何度でも読み返したい。
"ポジティブシンキングをがんばるのではなく、なるべく日々をハッピーでいることしかないんだと思う。自分を不幸にするのは自分の責任だから。"
"なにもかもが「こんな感じ」っていうのの幸せ。毎日こんなことがちょっとだけあるといいなと思う。"