あらすじ
人類から悪意を分離すれば、善き人(アグニオン)の世界が訪れるはず――。全てを有機神経知能(サピエンティア)に管理された未来社会で、恐るべき最終計画が始動した。人々の欲望を削ぎ、嫉妬も争いも根絶せんとする監理者に、少年たちはどう立ち向かうのか? 秀逸なツイートで世を沸かせ、マルチな才能で大注目の元NHKPR1号、圧巻のデビュー長篇!
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Posted by ブクログ
貧しい鉱山で働き上昇志向の強い青年ユジーンと、人の心が読めてしまう異質な存在であるヌー(名無し)。SFのようなファンタジーのような、2つの世界が同時進行していく。嫉妬や哀しみなどの負の感情が無ければ、人はアグニオン(善き人)になれるのか。分離化を目論む組織と、それに疑問を感じてあがらおうとする混合体。
ざっくり言えば、“世界にひとつだけの花”みたいな話だなと笑 処女小説なのかしら?文字量も多いし、ページ数も多いけど、整理されていな感じがするし、登場人物たちの急激な感情の変化にこんがらがってしまうし、SF小説が元々慣れてないのもあるけど、シーンが浮かんでこないんだよね。でも、人間は“負の要素”もあるからこそ成り立つ存在なんだなと伝わってきた。