あらすじ
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。
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Posted by ブクログ
繁藤修司
日榮建設の若い作業員。通り魔に襲われ、脇腹を切りつけられた。
亜蓮
修司を呼び出した少女。実家の用賀の美容室で働いている。円山町のクラブ『アトラ』で男から修司のアドレスを聞くよう頼まれる。
下田
修司の同僚。
親方
修司が働く建設会社の親方。
相馬亮介
深大署刑事課の刑事。
角田
鑑識。
吉松
刑事部長。
磯辺満忠
与党坂下派幹部。重鎮。富山の盟友。
服部裕之
磯辺の私設秘書。
佐々木邦夫
川田
所轄の刑事。
新村
所轄の刑事。
山科早季子
メルトフェイス症候群全国連絡会代表。
山科翼
早季子の息子。
坂井
若い刑事。
久保忠
通り魔殺人の被害者。五十五歳。久保印刷店店主。
永山
巡査。
佐田護
四人を刺殺した通り魔殺人の犯人。二十八歳。
上枝
警部。
木田
刑事。
平山庄治
深大署刑事課の古参刑事。仮眠室に勝手に寝泊まりを黙認されている署内で唯一の男。
真崎省吾
産業廃棄物収運業社。高知港の完璧近くで沈んでいた車の持ち主。
谷崎治子
深大寺駅南口の売店に勤める。
竹下美里
通り魔殺人の被害者。二十歳。大学生。
今井清子
通り魔殺人の被害者。七十六歳。主婦。
間宮裕子
通り魔殺人の被害者。三十四歳。主婦。
田ノ浦秀俊
高知クイーンズコートホテルの客室係。
三戸部
高知クイーンズコートホテルのフロント係。
徳田
高知クイーンズコートホテルのマネージャー。
三宅
修司の高校の頃の知り合い。
瀬尾克則
修司の幼馴染。短気でキレやすいが意外に面倒見が良い。
川津洋平
修司の幼馴染。頑固だが人が良い。
繁藤敬三
修司の父親。
スナック麻美のママ
鑓水七雄
元テレビマンのフリーライター。
幹夫
修司たちと同じ長屋に住む小学生。
フレームレスの男
戸倉の妾の娘
滝川
後難を断つように依頼された男。
『逗子』の方
富山浩一郎
自宅の庭を散歩中に脳梗塞で倒れた。タイタスグループ会長。
鳥山浩
鑓水の元同僚。『ドキュメント21』のカメラマン。
野村加奈
赤いバンダナを巻いた『ドキュメント21』のスタッフ。
小田嶋
『ドキュメント21』のディレクターを務めていた。
松井慎一
『ニュースプライム』のディレクター。
阪本玲奈
美容師。
山代
警視庁組織犯罪対策部。本庁のマル暴。
牧田
本庁のマル暴。
奈菜美
亜蓮の美容師仲間。
文絵
富山の妻。
中迫武
タイタスフーズ第一営業部課長。
杉田勝男
自動車修理工場社長。競輪界屈指の花形選手だった。高校時代の三年間を真崎と同じ自転車競技部で過ごした。
喜美子
洋平の母。『おふくろ食堂』ってい小さな食堂をやってる。
頼子
中迫の妻。碧子とは大学の栄養学部のクラスメートで、学生時代から実の姉妹のように仲が良かった。
敦美
中迫のひとり娘。
碧子
中迫の妹。
大喜多ひかり
タイタスフーズのマミーパレットプロジェクトのチーフ。企画が凍結された後、退社。
押田譲
聖華栄養大学の教授。
日比野美恵子
西脇学園大学保育学部の教授。
佐野まどか
マミーパレットの企画に携わっていた女性ユニットメンバーの一人。社内結婚して退社。
畠山利典
タイタスフーズ第三営業部係長。
山根久則
タイタスフーズ藤沢工場の生産管理課の主任。
堀口雅夫
生産管理課の課長。
森村隆俊
タイタスフーズ専務取締役。
宮島元彦
タイタスフーズ取締役部長。
園田利雄
タイタスフーズ社長。
雄太
真崎の息子。小児喘息。
尚江
久保忠の妻。
前田光代
介護ヘルパーの資格を持つ家政婦。週に五日、今井家に通っている。
貞夫
今井清子の夫。長らく中学の校長を務めた町内会の名士の一人。
間宮正孝
間宮裕子の夫。大手住宅メーカーを退社し、自宅の一階部分を改装して『間宮設計事務所』を立ち上げた。
江木由加里
キッズランドのスタッフ。事件当日、間宮裕子の子供を預かっていた。
しおり
なつめ
間宮裕子の子供。
高柳りり子
西都大学。竹下美里が所属していたサークル『ミュージカル研究会』の仲間。サークル部長。
阿部智香
美里のサークル仲間。
ユミ
美里にメールを送った。
殿山豊
経団連会長。
エミリオ
自動車修理工場の日系ブラジル人の若い修理工員。
瑠璃
山小屋風の喫茶店『GREEN VALLEY』で働く女子大生。
香川
メルトフェイス症候群の子を持つ母。
奈津
真崎がフェリーで出会った若い娘。
里村
真崎工業のいわゆる親会社日環エナジーの総務。
稲葉
真崎工業で四年働いていた。
多恵
真崎の妻。路上で事故に遭って死んだ。
清水
真崎工業で働いていた。
大森
真崎工業で働いていた。
暮羽正純
定年退職した元・徳島県警の警官。殉職した相馬の父の剣友だった。
磯子兼一
神奈川の産廃業の顔役。
谷本宏
Posted by ブクログ
途中からどんどん引き込まれた。
散りばめられた場面がどう繋がっていくのか楽しみ。不法投棄については確かにそうだと気付かされた。今の時代は改善されているかはわからないが、生産ラインが増えてるのに捨てる場所は増えないという問題。誰かがしないといけない仕事。
政界も絡む巨大企業に3人がどう立ち向かっていくのか下巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
あの…また天才を発見してしまいました…
読み始めからずっと面白いのすごい…(語彙力なし)
小説って壮大な物語でもだいたい登場人物が固定されていて主人公目線で語られていく感じだけどそれがないの。
全ての登場人物がどこかで交わって人生の物語が交差していく過程であの時のあの瞬間や何気ない選択が底支えとなって進んでいくので、小説って言うより映画やドラマみたい。と思ったら太田さんって脚本家なんだと納得。
通り魔で犠牲になった印刷工場のおじさんの奥さんのくだりとかなぜかちょっと泣いちゃったんだけど、本当に何気ない日常と事件の描きかたが天才すぎる。
あと「にんじん」のくだりで「アァァァァァァァァッ!」て声でた(バスの中です、落ち着いてください)
博覧強記の鑓水推しですが…あの松本駅で道聞いてきたヤツ怪しいんだよなァ…あれ絶対滝川でしょ!?
となると家帰らないで〜〜
Posted by ブクログ
⭐︎3.9
・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。
Posted by ブクログ
順番がバラバラになってしまったけど、鑓水・相馬・修司の3人が登場するシリーズの一作目。序盤から駅前広場で5人が襲われる無差別殺人が起こるという衝撃的な事件から始まってすぐに物語に引き込まれる。2、3作目をすでに読んでいるので3人が無事なことは分かっているものの、酷い目に遭うことも分かっているため読み進めるのがめちゃくちゃ辛い。でも先の展開が気になる、というジレンマ。少しずつ離れていた点と点がつながっていき、上巻終盤では3人が新事実を知って、、という一番気になるところで終わり。はやく3人の逆転劇が見たい!
Posted by ブクログ
幻夏が面白かったので!
3人の馴れ初めはこんな感じだったのかと確かめるように読んだ。
詳しい感想は下巻の方で書きますが、大企業の隠蔽体質や政治家との癒着は日常茶飯事であり、私たち市民に目に見える形で発覚するものは氷山の一角に過ぎないのだと思い知らされた。
税金が上がっていく世の中で、法人税だけが下がり続ける社会はどう考えてもおかしいと常日頃思う。
国の経済力をカを考えると、どうしても大企業のご機嫌取りが欠かせない事は理解できる。
現に、円安もグローバル企業にとってはむしろ好都合であり、その点も含めて市場介入に慎重にならざるを得ない。
『犯罪者』もメッセージ性のある社会派ミステリーで病みつきです。
Posted by ブクログ
2005年春、駅前広場で5人が刺殺される通り魔事件が発生し唯一の生き残り修司は謎の男に「逃げる。あと10日生き延びれば助かる」と忠告される。直後、謎の暗殺者に襲撃された修司ははみだし者の刑事相馬に命を救われ、彼の古い友人である鑓水のところに匿われる。修司の生き残りをかけて真相を探る三人。襲われた5人の共通点が巨大企業タイタスフーズのトラックによる不法投棄の目撃者であると突き止めた修司は、不法投棄を行った産廃業者真崎の故郷長野にいる友人杉田の元へ向かう。
修司を狙う男は何者か、真崎はどこへ消えたのか、乳児を襲う奇病メルトフェイス症候群と大企業タイタスフーズのつながりは?謎が謎を呼ぶ展開にハラハラしっぱなし。頭の回転が早く冷静で行動力のある18歳の建設作業員修司、不正に手を貸せず署内で浮いている窓際の刑事相馬、飄々としながらも知恵者で頼れる鑓水、三者三様の主人公たちが魅力的。