【感想・ネタバレ】エコープラクシア 反響動作 上のレビュー

あらすじ

西暦2082年、突如として地球を包囲した65536個の異星探査機群。その調査に向かった宇宙船〈テーセウス〉が、太陽系外縁で謎の知的生命体と遭遇してから7年――消息を絶ったはずの同船から送られていた謎の通信メッセージを巡り、地球では集合精神を構築するカルト教団・両球派、研究所を脱走し軍用ゾンビを従えた人類の亜種・吸血鬼ら、現生人類を凌駕する超越知性たちの熾烈な戦いが始まろうとしていた。星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の待望の続編にして、自由意志と神の本質に迫る、究極のハードSF!

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Posted by ブクログ

 2082年、異星人の65536個のプローブが地球を走査。プローブの交信先、太陽系の辺縁、木星の10倍の質量を持つ暗い天体ビッグ・ベンの周回軌道にある構造物ロールシャッハに調査に赴く宇宙船〈テーセウス〉。『ブラインドサイト』はそんな話だったが、これはその続編。またもや神経学の用語がタイトル。自閉症などで相手の動作を鏡像のようにまねる反響動作。
 この時代、工学的な方法で脳の機能を拡大した人間がいるほか、遺伝工学によって蘇った、古代の人類亜種・吸血鬼などがいる。特に拡張を施していない人間をベースラインという。

 舞台は地球に戻る。寄生虫学者ダニエル・ブリュクスはベースラインだが、オレゴンの砂漠でフィールドワークしていて、集合意識を構築するカルト集団・両球派への敵対勢力の攻撃に巻き込まれる。両球派に、研究施設から軍用ゾンビを引き連れて脱走した吸血鬼ヴァレリーが合流した混成チームと同道し、消息を絶った〈テーセウス〉からの通信を傍受したと思われる、太陽近傍のイカルスまで到達する。
 ブリュクスには、遙かに高い知能を持った両球派や吸血鬼とはほとんどコンタクトできないが、両球派のスポークスマン的存在であるウイルス神学者リアンナ・ラッターロッド、雇われ操縦士ラクシ・センブプタ、そして同行する軍人ムーア大佐が話し相手だ。
 そしてムーア大佐は『ブラインドサイト』の語り手シリ・キートンの父である。

 知性にとって意識は邪魔なだけではないかというテーゼを提出した前作に対して、続編では自由意志、そして神が俎上に載せられるようだ。

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2017年03月18日

Posted by ブクログ

ブラインドサイトの続編。生物学者のダニエル・ブリュックスはオレゴンの砂漠で野生動物の採取をしていた。ゾンビ達ちに襲われ修道院に逃げ込んだ。吸血鬼、両球派修道会、ゾンビ。ブラインドサイトより世界観が分かりにくい。下巻で明瞭になるだろうか?

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2019年09月30日

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