あらすじ
日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017〈食ビジネス革新賞>受賞!!
いま話題の「未来食堂」店主、初の書き下ろし!
メニューは1日1種だけ。
決算、事業書は公開。
ちょっとしたおかずのリクエストができる「あつらえ」。
一度来た人なら誰でも店を手伝える「まかない」。
etc,etc.
店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の“ふつう”が生まれている。
その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。
削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される“起業”の形。
“誰もやったことのないアイデアを形にするということは、
誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、
イコールそれは弱点にも成り得ます。
だからきっと、「やらない」理由はいくらでも思いつくでしょう。
でも「やらない」と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。
あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです。”(本文より)
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Posted by ブクログ
タイトルに興味を持って読み始めましたが、想像以上に面白かった!まかない、ただめし、あつらえ、さしいれ――どれも変わった試みだなと思いました。メニューは1種類だけで、同じものは基本的に2度と作らないので毎日が本当の「日替わり」というのも面白い。毎日通いたくなりますね。しかもメニューをお客さんにアンケート取りながら決めていくっていうのも面白い。50分働くと1食分がもらえるまかない、それを食べずにただめし券にして他の人に使ってもらうというのもとても素敵なアイディア!あつらえも、自分のためだけに作ってもらえるというのは嬉しい。でも、あつらえは毎回行っているというよりは、ケースバイケースで、相手の欲しているものを察して、あつらえ以外の形を提案することもあるよう。一人一人を大切にしているという気持ちが尊いなと思いました。さいいれは、半分店に置いていけば持ち込み料はかからないというしくみ。だれかが差し入れてくれたものを飲みながら、見知らぬその人に思いを馳せるというのも美しい。ほおっておく接客というのは、嬉しい。あれこれ聞かれたりすることもなく、話す元気もないような時でも、初めて会ったように接してくれるというのは気が楽です。でもさりげなく目配り気配りをしてくれるっていうのが一番居心地が良いかも。どんな自分、どんな状態であっても、ただ、受け入れてくれる場所。なんて素敵なの!行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
食べる物に困った人に一食を。あつらえ や まかない、差し入れ などユニークなシステムを取り入れた みらい食堂。みらい食堂の仕組みやその背景にある思いを記した一冊。