あらすじ
遂に魔導具の祖ジーリンの元へ辿り着いた幹人たち。彼女によると、現在この世界は崩壊に向かっており、それを食い止めるための研究中らしい。しかし、そこへ彼女の研究を妨げる極等冒険者が現れる! そしてその相手をザザが務めることになり、幹人たちはザザのために“最強の武器”の製作に取りかかる。果たしてオオヤマコウセンはジーリンに迫る脅威を取り除き、世界崩壊を止めることができるのか!? 高専生たちの普通じゃない英雄譚、衝撃の終幕!
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いいまとまり方
いい作品でした。
中弛みせず、論理だった話で変な違和感を抱かず最後まで楽しめました。
最後はちょっと無理やりな理論でしたが、まぁ許容範囲!
もう少しだけ後日談を…!
Posted by ブクログ
最終巻。
いや、なんと言ったらいいのか、色々ありすぎて言葉が出ない。
魔法を科学するその物語は理系の自分にはとても楽しかった。
高専生の突き抜ける熱量とワイワイ議論する様がとても気持ちいい。
うん、好きだなあ、こういうの。
最終巻でも、ザザの戦いのための魔道具作りが彼らの本領だ。
そのザザは頑張った。
いろんな意味で頑張った。
ちょっと切ないけども。
そして巻を追うごとに重みを増していった照治。
最終巻では悲壮な別れが待っている展開に、こっちも苦しくてドキドキしてしまった。
でも、彼らは高専生だ。
不可能を可能にしてきた高専生。
だからきっとそのままでは終わらない、きっとどうにかしてくれると願っていた。
だから最後まで読んでホッとしている。
うん、よかった。
ただ、想像していたのとはちょっと違ったかな。
彼らのことだから、そんな不可能はみんなで喧々ガクガク議論して、寝る間も惜しんでトライアンドエラーの膨大な実験と工夫を繰り返すのだと思っていた。
でもまあ、そうするとみんながなかなか帰れなくなってしまうもんね。
ここが落としどころかな。
でも、ラストの描き方は、ちょっと残念だ。
こういう間接的なのもいいけれど、やっぱりちゃんと照治が幹人や咲や高専のみんなに再会する場面を描いて欲しかった。
それがあったら最高だったのになあ。
とは言え、とても楽しいお話をありがとう。
ザザには、幸せになって欲しいと願う。