【感想・ネタバレ】まつもとゆきひろ 言語のしくみのレビュー

あらすじ

世界中で使われているプログラミング言語「Ruby」の作者、まつもとゆきひろ氏が「言語の作り方」を初めて真正面から解説する本です。

本書のために新言語「Streem」を作りました。2年をかけて新言語を実際にデザイン・実装した取り組みを、試行錯誤の過程も含めて詳しく解説しています。

「今更、言語を作ってどんな意味があるの?」と思う人もいるかもしれません。まつもと氏は言語を作る価値を本書でこう説明します。

●プログラミング能力の向上
●デザイン能力の向上
●自己ブランド化
●自由の獲得

まずプログラミング言語の実装は、コンピュータサイエンスの総合芸術といえるでしょう。言語処理系の基礎である字句解析や構文解析は、ネットワーク通信のデータプロトコルの実装などにも応用できます。

プログラミング言語はコンピュータと人間をつなぐインタフェースでもあります。そのようなインタフェースをデザインすることは、人間がどのように考え、暗黙のうちに何を期待しているかについての深い考察が求められます。そのような考察を重ねることは、言語以外のAPIのデザインや、ユーザーインタフェース(UI)、ひいてはユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインに役立つでしょう。

こんな言語デザインの世界に飛び込んでみましょう。

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Posted by ブクログ

Matzさんの『まつもとゆきひろ 言語のしくみ』よみおわた。プログラミング言語を自作するときにどんなふうに進めたらよいか、どんなことを考えればよいかが、実際にStreemという言語をつくっていく過程を書くことで説明されている超ステキ・ブック。自作言語のやりかたわからん全ての人が読むべき。

Matzさんの言語オタク的語りにも注目したい。とくにオブジェクト指向ファンということで、簡易版「オブジェクト指向の歴史」章はとてもおもしろかった。CLOSも登場するしね。あとGCの章もかなりよくまとまっていたと思う。

Matzさんの次回作とても期待しています!!!

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2021年10月26日

Posted by ブクログ

まつもとさんの文章は読みやすいです。その読みやすさがRubyの読みやすさにつながっているのかもしれない。

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2018年04月03日

Posted by ブクログ

”Streem”という新しいプログラミング言語を設計しながら、プログラミング言語を作る手順や、言語仕様を決めるときの注意点などを解説。

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2023年03月12日

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