【感想・ネタバレ】怪しい店のレビュー

あらすじ

推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持ってこう呼ぶ。
「臨床犯罪学者」と。

骨董品店〈骨董 あわしま〉で、店主の左衛門が殺された。
生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは……。(「古物の魔」)ほか、
美しい海を臨む理髪店で火村が見かけた、
列車に向かいハンカチを振る美女など、
美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎を、
火村と有栖の名コンビが解き明かす。

火村英生シリーズ、珠玉の作品集が登場。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「古物の魔」「燈火堂の奇禍」 「ショーウィンドウを砕く」 「潮騒理髪店」 「怪しい店」
それぞれに事件と、悲しかったりしょうもなかったりする動機が詰まっている。正直、被害者が悪いのでは?と思ってしまうこともある。 それでも、火村は加害者を許さないいし、追求の手も止めない。 最後の事件は特に、被害者に同情もできないし、かといって犯人が悪くないわけでもなく、ただ逃げようとする旦那も嫌で、モヤモヤしたまま終わった。 コマチさんが嫌ではないけど、なんか違うと思ってしまう。 5編共ちゃんとテイストが違ってよかった。

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2022年10月01日

匿名

ネタバレ 購入済み

3作品は読んだ事のある店の話だった。
なので少し残念だったがやっぱり読み応えがあり
面白いですね!

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

店をテーマにした短編集。
普段の生活でも、毎日通る道なのにここは何をやってる店なのか?お客さん入るところ見たことないけど、気になる、という店がある。そもそも店なのかもわからないものも。出かけた先で、入りにくいけど雰囲気にとても惹かれる喫茶店や古書店がある。
本書は、誰にも経験があるそんな気持ちを思い出す。
特に古道具屋、古書店の話は空気の肌触りが伝わってくる気持ちで読んだ。

古書店と理容室の話は殺人ではなく日常的に潜む謎解き的ジャンル。火村シリーズでは初めて読んだ。

理容室の話は、旅先で波の音を聞きながら髭を剃ってもらうシーンが夢のように思い浮かべられた。とても綺麗な空気感のお話。

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2020年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お店をコンセプトにした有栖川有栖の短編推理小説。
イメージが膨らみやすい作品が多く読みやすかった。
殺人事件だけでなく、日常に起きたちょっとした出来事を推理していくのもなかなか良い。
「潮騒理髪店」においては「え、それが動機!?」と思ったのですが…お相手はその方に全く興味がなさそうな受け答えだったのが妙にリアル。
やられたほうは覚えてるけど、やったほうは気にも留めないんだよなぁ。

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2019年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集。
▼ショーウィンドウを砕く
物語の語り手を犯人自らが行っている。
会社の経営が上手く行かず、資金繰りも行き詰まりつつあった夕狩は恋人を殺害してしまう。
恋人から自宅の鍵を失くしたと連絡を受けた夕狩は、そのことを利用しようと思いつく。
翌日、強盗の仕業に見せかけて夕狩は凶行に及ぶ。
物語の中に出てくるショーウィンドウは、子供だった夕狩にとって憧れの象徴だった。
ショーウィンドウの向こう側にあるものは、いつも眺めるだけの存在。
どんなに欲しくても自分が手に入れることはない。
町中のショーウィンドウを片っ端から叩き割っていく夢は、夕狩の潜在意識が見せたものなのだろうか。
手に入らないものならば壊してしまえ!と。
物語の中に登場するサイコパステスト。
それによって夕狩がサイコパスである可能性を描いている。
本当の動機は何だったのか?
大切なものを失うことが怖くて?
自分にとって冨と権力と地位の象徴だった存在だったから消した?
もしかしたら夕狩自身にもわかっていなかったのかもしれない。
ただ、殺さなくては…と思いついただけなのかもしれない。
もっとも印象に残ったのはラストシーンだ。
火村の声が幻聴のように夕狩には聞こえる。
聞こえるはずのない言葉が。
一番ゾクッとさせてくれたのは、火村の幻のひと言だった。

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2017年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(短編)火村&有栖シリーズ22
目次 
古物の魔
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
燈火(とうか)堂の奇禍 
ショーウィンドウを砕く
1
2
3
4
5
潮騒理髪店
怪しい店
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
あとがき
〈店〉を題材にしたミステリをまとめた短編集。〈宿〉を題材にした『暗い宿』の姉妹編。
文庫版あとがき
解説『怪しい店』に入ってみた 東川篤哉(ひがしがわ とくや)
鵜飼杜夫、二宮朱美コンビが、『アリス亭·角川店』に入店。
という体での作品解説。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに有栖川有栖の火村シリーズを読む。
間が開いてる間に、ドラマ化したり、ビーンズ文庫でBLっぽい表紙で売り出されたりしてたのは知ってるw
最近複雑な内面を細かく描写する作品が多かったので、久々にザ・ミステリーっぽいものを読んで、少しホッとする。

古物の魔
古物商で起こった店主の殺人事件。容疑者全員に鉄壁のアリバイがある状態。アリバイを担保している防犯ビデオの映像がなければ怪しいのは誰か、という点に気づけるかがポイントかな。

燈火堂の奇禍
古本の店主が万引き犯を追いかけて心筋梗塞で倒れた。店主は独自の、購入希望の10日間後じゃないと売らないルールを敷いていて、客を自ら遠のかせている不思議な商売形態をしていた。万引き犯が盗んだのは何だったのかという話。
予約じゃないのに10日後に取りに来いというのは忙しい現代人には厳しいルールだよなぁ~。
でもそれでも欲しい!という情熱をもって欲しいというのだから、本当に店主の宝物を受け継ぐような思いで開店していたのだろうか。

ショーウィンドウを砕く
破産寸前の芸能プロダクションの社長が起こす殺人事件。破産寸前の状態を知らずにブランドショップで買い物三昧する愛人に殺意を覚えるならわかるけど、俺が別れを告げた後に変な男に騙されるのが可哀想だからって理由が信じられん…。(゚д゚)絶対にどこかで自分を投影してたと思う。

潮騒の理髪店
ネタギレに悩む有栖に旅を薦める編集者。そんな金はないとぶつくさ文句を言っていた所に火村から出先の話を聞くことに。
犯罪者の幼少期を調べるために訪れた寂れた町で時間潰しをすることになる。途中でハンカチを振る若い女性の姿を見かけたり、潮騒理髪店で最後の散髪客になったり。
しかし嫌な上司の髪の毛を何に使うつもりだぅたのだろうか…。愛人に成り済まして家に送るとか、嫌がらせとしてポストに入れるとか…?

怪しい店
カウンセリングまがいの商売をしている女が殺された。ただ相手の話を聞く「みみや」という商売。旦那は定職に付かず浮気を繰り返して生活はカツカツのはずなのに何故か暮らしに困ってなさそう。
その商売の裏で、告白した内容を使って脅迫していた被害者が殺された。脅されていた客が容疑者に浮上し、有栖と火村で手分けして話を聞く。

途中で火村に容疑者の発言から非論理的な事がわかると言うが、わからなかった。でも犯人は直感的にわかってしまった。何でわかったか自分でも説明できないのが悔しい。

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2019年12月04日

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