あらすじ
どんなに長いこと会わなくても、俺はおまえらのこと絶対に間違えたりしない──。 高校時代、そっくりな双子の兄弟・ハルとユウを唯一見分けることができた豊樹。三人の関係はうまくいっているように見えたが、高校卒業と共になぜか双子と連絡が取れなくなってしまう。そして数年後、豊樹が彼らと再会したのは、ユウの葬式だった──…。 切ない約束を巡る三角関係を描いた表題作ほか、三編+描き下ろしを収録した早寝電灯デビューコミックス。 【同時収録】扉の向こうの凪いだ海/嘘つきたちの食卓/稲穂に帰る道/稲穂につづく道
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先生の追っかけです!!
短編が四つ収録されている。どれも、しみじみと先生らしい切なくなる場面があり、優しいハピエン。
表題は、高校の同級生、双子と双子を見分ける事が出来る男の子のお話。切ない三角関係。
2作目は、大家さんと店子。怖いものが苦手な事が縁で距離が縮まる。
3作目は、イタリアンレストランのシェフと物書き。身体の関係から始まり、拗れた両片想い。
4作目は、狭いコミュニティの田舎の幼なじみ。進路の違いで離れることになり、好き同士だったが別れる事になる。数年後、東京で再会。
全部のお話に「その後」が描かれていて、凄く嬉しい!
Posted by ブクログ
双子の片割れ×親友。卒業以来、音信不通の親友・双子の弟が事故死して、葬式で再会した受け攻め。双子は受けによってなんでもわけあってきたバランスがくずれてしまったわけだけども、それはある意味スタートに立った感じ。後書き読んでて、後ろ暗い攻めには受けのようなかかあ天下でピッタリですね。
双子の絆は、また兄弟とも恋人とも友達の絆とも違う、特殊で不可思議なものだなぁとしんみり思う。他の収録作品も良かったです
全体的に
絵のせいかぼやっとしてる感じ
エチもほぼありません
でも物語はどの作品も引き込まれました!
表題は双子と受けの男の子の物語
双子の1人と受けの子が惹かれあってたこと知ってたんだね…切ない
Posted by ブクログ
表題作である『半壊の花』は双子と同級生の三角関係を描いたお話。私が彼らと同じ双子だからか、それとも単純に感性が似ているのか彼らの気持ちをすんなり理解できた。
自分を見分けてくれる唯一の人と今までずっと時を共にした双子の片割れ。どちらも大切な存在だから傷つけたくないし、自分だって傷つきたくはない。選ばれるというのも選ばれなかった方を傷つけることにもなるから。
そんな狡さと優しさから生まれたのがあの「約束」なんだろうなと。 まぁ同級生の子にとってはとばっちりもいいとこなんだけど…笑
もしハルとユウが逆の立場だとしても互いにこの約束を受け入れたと思う。ただ狡い「約束」だったとしても、最終的にどちらかが主人公とくっついたらそれを祝福できる子達なんだろうなぁ。本人達も言っていたけど願わくば3人一緒の未来が見てみたかった〜
怖がりな大家さんと大学生くんの可愛いお話。二人で寝たら大家さんはお化け怖くないし、大学生の子は超幸せだろうし正に一石二鳥な関係ですね!
これが意外と好きだった!料理人×作家?の両片思い!側から見たらお互い大好きって態度から伝わってくるのに本人達は全く気づいてないっていうのは結構現実にもあるなーと思う。笑
高校生×高校生→画家×営業マン? 高校生くらいってしがらみが多くてどこか閉鎖的で生きずらいなぁって感じる人が多い気がする。特に主人公達は男同士で付き合っているからその罪悪感みたいなものもあって余計に。その閉塞感のある空気って大人になるにつれて実は何でもない物だって気づけるけど、当時の自分達にはとてつもなく重いものでどうすることもできない…そんな苦くて切ない青春の空気感が画面からで溢れでるようなノスタルジックなお話でした。
ただ多分少数派の意見だと思うけど続きの話が無くて別れて終わりだと更に好みだなって…
全体としてどこか懐かしさがある素敵な作品達でした〜これが初コミックスって凄いな〜