【感想・ネタバレ】生きがいの本質 私たちは、なぜ生きているのかのレビュー

あらすじ

「私たちは、なぜ生まれてくるのか? その答えは、生まれてこなければ経験できない貴重な学びの機会を得るためである。その機会とは、『死』や『病気』や『人間関係』などの、『努力だけでは思い通りにならないこと』を指し、そのような機会を通じて学びを得ることこそが、人間として人生を生きる、そして体験する目的・意義・意味なのである」……。これが、本書において、著者が読者とともに検証していこうとしている、「人生の仮説」である。社会の問題が続出し、世の中が行き詰まりを呈している今、また、先の希望の見えない人生に絶望感を抱く人が増えている今、だからこそ、新しい人生観を確立し、我々は強く厳しい現実を生き抜いてゆかねばならない。現代人が持つべき、その「新しい人生観」こそが、今後の人間の「生きがい」となってゆくことを、力強く訴えかける、感動の人生論。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事がつらい時に読んだので、色々参考になった。「人は生まれてくる前に自分の人生の課題を決めてくる」というのを全て受け入れられるわけではないけど、今までの人生を思い出してみると、「何だかわからない物に動かされたとしか思えない事」というのがいくつか存在する。今思い返すと自分がしたとは思えない事。それが自分が決めてきた課題をこなすために必要な事だったのかなぁと思ったりする。

本書は自己啓発系ではあるけれども、決して「こう考えるべき」と押し付けたりはしない。「こう考えると楽になるんじゃない?」と薦めてくれる。だから、「愚痴や悪口を言ってはいけない」「前向きに生きなければいけない」「悪い事を考えると悪い事を引き寄せる」なんていう、追い詰められている時に更に追い打ちをかけるようなポジティブ理論は展開されない。思い通りにならない人生を選んできたのだから辛くても苦しくても当然、むしろそれが人間であり人生だと言ってくれる。だから気分が楽になった。

個人的に役に立ったのが「自分の人生をRPGと思う事」。毎日起こる些細なトラブル、うっかり目にするネガティブな言葉。それは全部「雑魚キャラ」だと思ってしまえばいい。嫌な事が多い日は「今日はエンカウント率が高いな」と思う。大きなトラブルがあったらそれは「中ボス」。頑張れば確実に経験値が溜まる。

ちょっとした思考の転換で気持ちが大分楽になる。ポジティブ理論を受け入れられない、すごく辛い時に是非読んでほしい本。

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2014年05月31日

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