あらすじ
束の間の平和が訪れる中、ルゥがいよいよ取りかかったのは、歴史的な二大交響曲《運命》と《田園》。しかしその初演にまたしても教会が言いがかりをつけてくる。 ただの難癖に終わるかと思われていた教会の妨害工作は、ナポレオンとその敵対勢力の陰謀の絡み合いからやがて大事件に発展し、予測不能の悲劇は悪魔メフィをも巻き込む。 死地に追い込まれた僕がついに直面するのは、この奇妙な世界を支配する残酷な《運命》そのもの――。急転する絢爛ゴシック・ファンタジー、第4弾!
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Posted by ブクログ
ユキの魂を狙っているけどあまり悪者という感じのしない、女悪魔メフィストフェレスに焦点を当てた話でした。 今までにもたまにあったメフィがあまり悪魔らしくない振る舞いをする場面がけっこうあり、メフィが何を考えているのかわかるようなわからないような、という感じです。
ユキが何度も諦めかけつつもルゥを助けるために戦うのですが、うまくいったと思ったらまたピンチになるということが繰り返されて、ちょっとしつこいとも思いましたが、だんだん引きこまれていき最後は一気に読みました。
今回対立するキリスト教会だけでなくメルツェルやナポレオンといった敵役についても触れられていて、今後どうなっていくのか楽しみです。
Posted by ブクログ
運命と田園、トロンボーン問題のターン。
ですが、今回の主役はベートーヴェンの曲よりも、メフィストフェレスとユキの関係。
自分をそそのかす悪魔から、かけがえのない存在に、いつのまにかなってたんですねー。
最後のどんでん返しがお見事でした。
解決したこともあれば深まる謎もあり、これからも楽しみ。ちゃんと第九は生まれるんだろうか?
それにしても、今回は挿し絵なし、新しい描き下ろしは表紙のみですか…。メル先生ーーーー!!!