【感想・ネタバレ】花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮のレビュー

あらすじ

【第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作】仙台の夏の夕暮れ。篠笛教室に通う着物が苦手な女子高生・八重はふとしたことから着流し姿の美青年・宝紀琥珀と出会った。そして仕立屋という職業柄か着物にやたらと詳しい琥珀とともに、着物にまつわる様々な謎に挑むことに。ドロボウになる祝い着や、端切れのシュシュの呪い、そして幻の古裂「辻が花」……やがて浮かぶ琥珀の過去と、徐々に近づく二人の距離は果たして――?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。
和服(着物)と主人公・八重の過去に纏わる謎解き。日常の謎の連作短編ミステリー。

ハヤカワ文庫かつアガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作となると、お堅い小説を想像したけれど、書影から受ける印象通りの作品でした。(ライト文芸にあたるのでしょうか?)

最初の2話は着物(和装)に関わる謎解き。3話目から主人公・八重の過去の謎に踏み込んでいく展開で、この辺りからページをめくる手が止まらなくなりました。

琥珀さんのキャラクター、最初に思っていたものから、どんどんズレていった気がします。割とさらっとした性格かと思ってましたが、一途というか…。

着物に関する蘊蓄が満載。
和装の知識がないので、ちょっと調べてみたくなりました。(特に着物の柄)

面白かったので、続編も読んでみようと思います。

0
2018年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の方は、中断しつつ読んでいたが、中盤からは一気に読み進めた。
着物について全く無知なので、模様など検索しつつ、楽しみました。

ミステリ小説は往々にして気分の悪くなる犯罪が描かれるが、辻が花の古裂が、犯罪を犯してまで手に入れたいものなのかと思ったらちょっと気分が悪くなった。

主人公が琥珀さんを好きになる描写や、琥珀の「人魚姫かと思ったら自分が人魚」という点はややわかりづらかったけど、主人公も琥珀もしっかりキャラクターが描かれているし、歌にちなんだ謎解きも興味深い。続編を書く従ってきっとさらに読みやすく面白くなると期待。

巻末のアガサ・クリスティー賞選評も面白く読んだ。

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2022年08月07日

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