あらすじ
奈良で女子大生となった八重は着物の店を始めた琥珀の下でバイトの日々。店には着物を巡る謎が持ち込まれて……『花を追え』続篇
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Posted by ブクログ
期待以上によかった。のだけど、前作を読んでいないので
ところどころわからなかった・・・。
そして着物の「絵」があると、大変わかりやすかったと思う。
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着物に興味持ち、毎月着始めて約二年半
いやぁー着物の世界は広くて深すぎる
着物に和歌や暦を忍ばせて…なんて
超粋で憧れるが…そんな域には
一生近づけぬわ(^_^;)
着物のルールは最低限をクリアで精一杯(笑)
でも美しく楽しい世界
せめて少しは粋に着られるように頑張ろう
Posted by ブクログ
着物(や俳句など昔の知識と)に纏わる連作短編ミステリ。仕立て屋琥珀(探偵役)と女子大生八重(前作では女子高生だが、成長)のコンビ。
①旧暦屋、始めました
八重、旧暦屋で働くことに(琥珀の元で)。
人形に隠されたメッセージの謎。
半衿の色、かちん色。勝つ色とも言う。
鰹は昔から〈勝つ魚〉とか〈勝つ男〉に繋がるとされて、武家に好まれていた。着物の意匠にも、なっている。
目には青葉 山ほととぎす 初かつお
の句。
視覚〈青葉〉、聴覚〈ほととぎす〉、味覚〈初鰹〉。目、耳、口。見ザル、聞かザル、言わザル。人形に隠されていたのは、山口素堂の句。
鳩時計、カッコウ時計。
②セルの頃
タカムナ。「好きな女がいる。付き合ってほしいと何度言ってもはぐらかされている」
セルジュの仲間を探してきたら、考えてもいい。
serge
サージ。羊毛の織物、ウール。
当初はセルジ、音のせいで〈セル地〉。省略されて〈セル〉。
〈探して着たら〉だった。
③小さく満ちて
帰宅したら白い便箋に
〈琥珀色の風が次のように娘に伝えて参りました。旧暦屋にない蜜とはなんでしょう?〉
蜜は花に通じている?
菖蒲柄の襦袢。
琥珀と八重、一つ屋根の下で寝るが、酔った琥珀の着物を脱がせただけで、何も起こらず。
花色衣。
祭文の、様子がおかしい?
琥珀が祭文に貸した露草蛍の着物。
西瓜の着物に着替えたのは?
八重が帰ろうとしたら雨。
琥珀「八重さんを、帰したくないから、外へ出られないくらい強い雨を、と祈っていた」
西瓜の着物に着替えた。
誰何。
八重の一番長い昼
紅花染めの衣と雨絣、骸骨の襦袢はストレートな愛の告白だった。けれどくゆりさんは、出すのは安ワインからの感覚でサの字に披露した。
厄介事、全部同じ人間能仕業だった。
八重のテストだった。
旧暦屋にない蜜。
まことの花。
琥珀色の「風」が「次」のように「娘」に「伝」得て参りました
娘を女こ花の時期だと解釈すれば、
風姿花伝を意味してた。
全体的にミステリとしては地味。どれもこれも、これは〜を意味していて(とか〜の見立て、とか〜と解釈できる)などの謎解きだが、飛躍が必要なのとか作者の中でしか完結してないのではと思ってしまう。連作短編として一応繋がっているが、納得感はあまりない。
琥珀と八重の関係も進まないこういう手のものでは進まないのがいいことでもあるので欠点ではないが。しかし、琥珀がいい歳なので、思わせぶりなことだけいつも言って、何も手を出さないのはただの拗らせ童貞でしかなく琥珀に対しては不の感情の方がでかい。
文章は読みやすいかな。専門用語が多いのに、たまに現代口語とか字の文に入ったりするバランスはいい。しかし、専門用語がさらりと流されるので、よく分からないまま進んでしまう(あとでまたでたときに置いてけぼりになる)。読み方や意味をすぐ忘れてしまうから、たまにもう一度説明してと思うが、ここは読者の知識量によるところが大きいから難しいか。