あらすじ
【小説版登場!】痣城剣八、シエン、そしてピカロの目的は「仮面の女」ロカだった。彼らの前に立ちふさがる十一番隊。4者の戦いは渦を巻き、舞台は空座町へ…!! 最新鋭の軍事兵器と斬魄刀が交差する戦火の中、ドン・観音寺はロカを守るため、石田雨竜と共に愛車「ジャンヌダルク」を駆る―――!! 成田良悟が描く、狭間の物語、後編!!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
2巻目です。
ロカさんと観音寺との出会い、痣城の過去、シエンの登場などなど。
とにかくボリューミーで1巻と比べて戦闘描写が多いです。
それとともに心理描写も多く。
観音寺と出会ってじょじょに心を開いていくロカさん、単純に戦闘を楽しむことが存在意義になったシエン、観音寺と更木によって心が動いていく痣城。
ドン・観音寺はとにかく戦闘したら一番すぐにやられるただの人間ですが、彼が何故主人公なのかがやっとわかります。
確かに彼は一護に対し、ヒーローについて自分の美学のようなものを語っています。しかしなにせ弱いのであまり説得力がないなと思ってたのですが……。
ヒーローはもちろん敵に対し背を向ける者ではなく、それを見ている者に勇気を与える者なのだと、これを読んで感じました。
だからドン・観音寺めちゃめちゃかっこいいですよ、弱いけど(仕方ない)。この小説は彼が主人公だと胸を張って言える。
もちろんオリジナルキャラであるロカさんや痣城も心境が変化して、最初と最後じゃ別人のようになってます。なんかハッピーエンドみたいな感じでよかった。痣城がずっとあんな調子のまま死んじゃったらやだなあと思ってたし(陰気な感じもいいんだけど
ちなみに。
1巻に名前だけ出てきたくるやしきさんの部下アシドさんがさりげなく最後に出てます。
アニメオリキャラらしいのでファンサービスみたいなもんでしょうが、アニメ知らんのでアシドって誰だ…と思いました。
最後に著者2人のあとがきがあります。
久保さんのあとがきに更木剣八の伏線のことが書いてありました。
読んでて「この更木の戦うたびに強くなるというのは、ちょうど卯ノ花隊長とやりあったとき、過去自分の霊圧を抑制してどんどん強敵が現れるたびに枷をはずしていくようになったというのに似てるなと思ったのと同じなのかな……?」と。
たぶんそうなんだろうな……先に書かれたというのは(違ってたらすみません