【感想・ネタバレ】通信業界の裏側が分かる2017のレビュー

あらすじ

2017年は、「iPhone」が登場した2007年から数えて10年目となります。この間、世界の主要国ではスマートフォンの普及が順調に進み、日本でも利用率は60.2%に達しました(平成28年版情報通信白書)。過半数を占めるに至ったスマホは、激動の普及期から脱して、今後は穏やかな成長が続く成熟期に移行します。
そんな通信業界の2017年に向けた最大のテーマは「スマホの次」。すなわち新たな収益の芽を探し出すことにあります。IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)、ビッグデータといった候補がいくつか出ていますが、しばらくは試行錯誤を重ねることになるでしょう。
本書は模索の時代を迎える通信業界のこの1年を振り返り、『日経コミュニケーション』と『テレコムインサイド』に掲載した特集や詳解、レポート、インタビュー、調査レポートを厳選して総編集しました。新手のサービス競争に突入した格安スマホ、0円端末の一斉廃止となし崩し的な復活、異業種参入がままならないNTT東西の光コラボ、そして約10年ぶりの大改正となった電気通信事業法など、2016年も通信業界は話題にこと欠かない1年でした。本書はこうしたニュースの裏側を詳しく解説し、通信事業者の内実に迫ります。

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Posted by ブクログ

・ライトユーザーには安く、ヘビーユーザーには通信料をプレゼント(ソフトバンク)
・2年縛りの事前通知の義務づけ、解約可能期間の延長
・初期契約解除精度の導入で説明時間は10分前後長く(待ち時間を活かして、動画などで説明するなど、短縮化の工夫が続く)
・本体価格は実質1万円以上であれば確実に問題ない
・契約更新でポイント付与が標準に。単純な費用の持ち出しではなく、自社グループの経済圏に還流する建て付け
・フルMVNOになることによりSIMカードを部品として扱える(IIJが一番乗り)。それにより、IoT分野での成長が見込める
・ゼロレーティング、通信の秘密、ネット中立性
・IIJ:ビックカメラやイオンを中心に200店舗以上で取り扱い。商品の説明をし、最後の背中を押す販売チャネルとしてはリアル店舗が最強
・通信というベーシックなサービスを提供する限り、差別化は難しい。ブランドへの信頼感矢満足度を積み重ねて、選ばれるサービスになることを狙いたい
・mineo – コミュニティサイトに参加したユーザー同士が「mineoはこうした方がもっとよくなる」など議論することで、相乗効果がどんどん生まれている
・さくらインターネット:1枚目のシムは通信。2枚目のシムはエンターテインメントなどの付加価値を担う
・キャリア感の解約、異動が少なくなる一方で、スマホやタブレット端末によるデータトラフィックの拡大が増収に寄与し始めている
・パケット増の恩恵が得られるのは2〜3年と見られる。その間にどれだけ悲痛新領域を積み上げられるのかが、今後の携帯各社の成長戦略の主戦場となる
・IoTビジネスの本質とは、可視化されていないアナログデータを、センサーなどを使ってネットワーク経由でデジタル化すること
・NTTドコモは家族契約による過去込みがうまく機能しており、光回線とのセット提供で“守り”はさらに強固となりつつある
・ドコモとしてはUQ,Y!mobileはフィーチャーフォンのユーザーを狙ったものと見ている
・ビッグデータは自治体で生きる。自治体でのビッグデータをオープンデータとして利用してもらうことで、新たなサービスの創造や社会的課題の解決につなげていく
・光回線事業は利幅が薄い(10%前後)
・アクアクララなどインフラ関連サービスは総じて光回線との親和性が高い。不動産、引っ越し、電力、ガス、水関連など
・光回線を利用している顧客に、自社でしか利用できないが、額の大きいクーポンを発行する(単価の高い商品であればいきる)
・コールセンターなどは、光回線とのサービス抱き合わせを提供することで安心感を売ることもできる
・MVNO:端末セット87.5%、SIM単体:71.9%
・今後強化したい点:端末保証やユーザーサポート59.4%、端末ラインナップ50%
・MNOの選択理由:品質&エリア

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2017年04月04日

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