あらすじ
「ど根性ガエルの娘」の連載を自ら引き上げた「娘」に、新しい出会いが。一方で大病に倒れた父・吉沢やすみや家族とも、向き合う覚悟を決めた娘。家族の崩壊と再生を描くドキュメンタルコミック、最新第4巻でも衝撃の新展開…!
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凄過ぎる
めちゃくちゃ凄い。目を見開いて直視して物凄い逆風の中必死で立ってこらえて、そして歩いている。その一歩の重みを思うとくらくらする。自分の人生を取り返そうとされている魂の戦いの記録。勇気に尊敬する。カッコいい。震える。
Posted by ブクログ
複雑な家庭環境を描いた作品として、私も大好きな「3月のライオン」に通じる物語だなあと思っていたら、なんと「ライオン」のあとがきにも登場するT田部長が登場。そう、「ライオン」はフィクションなんだけれど、あの零君や川本家のみんなのヒリついた痛みや、作品を包む圧倒的な叙情性は、羽海野さんのホンモノの魂が篭っているんだよなあ。嘘がないんだ。
一方「ど根性~」はフィクションと言いつつ、大分実録、エッセイマンガに近いのではないかと思われる描き方をしていて。作者が言うようにどうしても描けない部分はありつつも、これを描くのはどんなにツラかったと思わせる「家族の真っ黒な闇」がそこにあるんだよね。
父による金の窃盗、賭けマージャン、パチンコ、そして母は宗教にハマり・・・。ドス黒い闇の底で蠢いて、戦った日々の記録。それをとっちらかったまま入れ子構造で描き、そしてその闇が、大人になり結婚した夫・昌和さんにも波及してゆく様を4巻では最後に描いてゆく。どうなるのこれ。5巻も読まなきゃ。