あらすじ
東北にある、バカでも入れる小さな美大。
山の中にあって女子がほとんどの学校である。
壁画の千葉と、日本画の本吉と、洋画の藤本は、
同学年の気の合う仲間。
冬の寒さも、制作の厳しさも、学生の楽しさも、
将来への不安も分かち合いながら、共に過ごしている。
真剣に創作をしながら。
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匿名
心に染み込んでくる漫画
すごいです。ポロポロ泣きました。好きなシーンに栞をつけながら読んでいたら栞だらけになりました。優しくて、美しい絵も素敵。「不安はね、たった一本の、丁寧な線で倒せるんだよ。」という言葉そのままに。
もの作りへの初期衝動を思い出させてくれる純粋な作品。あまりにも純粋すぎて絵柄とも相まっておとぎ話のような空気を纏っている。そんな中、不意に挟み込まれる震災エピソードの圧倒的な無力感。永遠に美大生ではいられない。だからこそ今この瞬間を愛しく思う、ぎゅっと抱き締めたくなる一冊です。