あらすじ
怖いものが大好きな皆さん、こんにちは。恐怖の世界の案内人である私・黄泉が、身の毛のよだつ暗黒の授業へご招待します。先生いじめをした生徒たちが味わう、かつてない恐怖「案山子先生」。通学路の途中にある不気味なトンネルで行方不明者が続出。いじめられっこの少女が大嫌いな女の子をトンネルに誘い出す「幽霊トンネル」。ほか、「丑の刻参り」「トイレの女神様」の全4話を収録。 【目次】37時間目 案山子先生/38時間目 幽霊トンネル/39時間目 丑の刻参り/40時間目 トイレの女神様/あとがき
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Posted by ブクログ
娘から「読んで!!」と熱烈に薦められて。
いじめの結末編、と副題にあるとおり、収録の4編はいずれも、学校でのいじめを発端に恐怖の世界へと足を踏み入れることとなった少女が主人公。いじめる側であれ、いじめられる側であれ、だれかに対して憎悪の念を抱いたら行き着くところは同じなのかもしれない。人を呪わば穴二つ。
『丑の刻参り』は、いじめられっ子のユカコと、そんなユカコをいつもいじめから守る聡美、という幼馴染の少女たちの微笑ましい関係が描かれている。やがて可愛らしいユカコにはイケメンで頼れる彼氏ができ、お役御免の聡美はこれで一安心、かと思いきや……。
友だち関係における複雑な矛盾や悪意が、とても児童書とは思えないほど剥き出しで驚いた。挿絵もかなり際どい恐ろしさで、本当に小学校中学年向きですか!?笑
安易なハッピーエンドは用意されていないので、大人が読んでも結構しっかりゾッとさせられます。