あらすじ
誘拐、交換殺人、タイムリミット・サスペンス、そして妖しき恋愛。
著者のエッセンスが満載された最後の短篇集
高校二年生から三歳児まで、八人の子供と母親からなる家族の元へかかってきた一本の脅迫電話。
「子供の命は俺が預かっている。三千万円を用意しろ」。
だが、家の中には子供全員が揃っていた。
果たして誘拐された子供とは誰なのか?
連城ミステリーのエッセンスが満載された、最後のオリジナル短編集。
解説・香山二三郎
【目次】
「指飾り」
「無人駅」
「蘭が枯れるまで」
「冬薔薇」
「風の誤算」
「白雨」
「さい涯てまで」
「小さな異邦人」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
レジェンドの最終章を胸に刻む
著者、最後の短編集。寄せ集めという意見もあるようだが、バラエティ豊かで各話新鮮なサプライズが待つ上質な作品集だった。
「子供の命は預かった」- だが、8人の子供は全員家に揃っている謎の誘拐事件(「小さな異邦人」)は、結末もまさに前代未聞。読み終わってからこれが氏の遺作だと思い出し、奇跡はここにあると目頭が熱くなった。
その他、「無人駅」「蘭が枯れるまで」「白雨」も巧くて溜め息が出てしまう。