【感想・ネタバレ】ミハスの落日のレビュー

あらすじ

スペインはミハスに住まう大富豪に突如呼び寄せられた青年、ジュアン。面識もない老紳士が語るのはジュアンの亡き母との苦い記憶だった。三十年の月日を隔てて密室殺人の謎が明かされる表題作の他、青年と警察の視点で綴るストックホルムの悲劇的な殺人、疑惑の未亡人を探るサンフランシスコの保険調査員、ジャカルタで発生した連続娼婦殺人事件、カイロを訪れたアメリカ人美女の秘密など、ストーリーテリングの名手が異国を舞台にその土地で生きる人々の悲痛な叫びをすくい取る。あまねく襲う衝撃の結末が深い余韻を残す、至高のミステリ全5編。/解説=村上貴史

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Posted by ブクログ

ネタバレ

貫井さん、短編は初読み。表題作。舞台はスペインのミハス。老紳士の一人語りから始まるため、新月譚を思わせた。第三者(ジュアン)がいることで“アリーザとオルガス”の互いを想う心の描写の表現に感嘆した。最後のジュアンの敢えて言わない優しさ。二編目、ストックホルム。ビデオショップに勤めてる男と偉大な父を持つ男(彼もまた刑事)の二視点から綴られる物語。前者が殺した相手には驚愕したが、それ以上にストーリィがホント巧いわ。三編目、サンフランシスコ。三人目の夫も事故で亡くした女とそれを不審に思った保険調査員の物語。まさかの犯人に声を失う。彼は罪悪感すらなく、ただ魔法を使った?だけだと思っているよう。将来が大変心配である。四編目、ジャカルタ。連続娼婦事件の間に、娼婦ディタの元夫が絞殺されるー。前者の事件はこの土地でしか殺人の動機に説得力を持たない。トシもディタと似た犯行をし、高飛びしたようだ。五編目、カイロ。旅行客のナンシー(アメリカ人美女)に指名され、ガイドをすることになったマフムード。失踪した夫を探しに来たそうだ。最後は嗚呼・・なるほど。エジプトの男性社会も大変だなぁ、と思った次第。著者が自信作しか短編集として本にしたくないと言っていただけあってとても面白かった!その地を訪れたような感じもし、軽く旅行気分も味わえる・・かも?w

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2016年11月22日

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