あらすじ
シリーズ完結後もますます広がるDEADLOCKワールド――ロス市警刑事のユウトと、警備会社のボディガードとなったディックはLAで二人暮らしをスタート。ロブとヨシュアの愛も深まり、パコがトーニャに告白!! 新たなカップルの兆し…!? 完結後に発表された番外編を一挙収録!! それぞれの人生を歩み始めたDEADLOCKキャラクターたちのその後。高階佑による漫画も収録。 ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
▼あらすじ
シリーズ完結後もますます広がるDEADLOCKワールド──ロス市警刑事のユウトと、警備会社のボディガードとなったディックはLAで二人暮らしをスタート。恋人となったロブとヨシュアの愛も深まり、予想外にパコがトーニャに告白!! 新たなカップルの兆し…!? 完結後に発表された番外編を一挙収録!! それぞれの人生を歩み始めたDEADLOCKキャラクターたちのその後v 高階佑による漫画も収録。
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DLシリーズ大好きで、本編は何度も読み返したし、スピンオフも全て読んでいるけれど、小冊子やSSを全て集めるのはどんなにファンと言えどもなかなか難しいと思います。
私も幾つかは入手したのですが、正直、一体どれくらいの小冊子やSSが出ているのか
皆目見当がつかなかった為、全て集めるのは諦めていました。
なのでこうして完結後に発表された番外編を一つの本にしてもらえると聞いた時は震えるほど嬉しく、まさに天にも昇る気持ちでした。
こんなに嬉しい事があって良いのかと、叫び出したいくらい本気で嬉しかったです。
本当に、DLファンとしては非常に嬉しく、とても有り難い事だと思います。
さて、肝心な内容ですが…面白かったに決まってますよね(笑)
読んでる最中もこうして番外編が纏めて読める事に感謝していましたが、読み終わった後はもっと感謝の気持ちが濃くなりました。
だってこうして一冊の本にしてもらえなければ、こんなにも面白くて重要なお話の数々を私は一生知らないままDLファンを語る事になっていたんですもの。
どのお話も基本甘々なんですが、中には笑えるお話もあったり、思わずホロッとくるようなしんみりしたお話もあったりと、様々なエピソードが盛り沢山で、最後まで全く飽きる事のない一冊でした。
しかも小説だけでなく、高階佑先生の漫画も二つ収録されています。(豪華!)
どのお話も面白かったのでどれが一番というのは挙げられないのですが、特に印象に残ったのはバットマンのお話とユウトの浮気のお話ですね。
前者はヨシュアとロブのお話なんですが、あのヨシュアにまさかそんな趣味があったなんて…!確かにバットマン格好良いけど…!(笑)
でも二人があの部屋ですると考えると可笑しくて笑えてきます(笑)
後者は当然ながらただの勘違いなんですが、まさかユウトを溺愛するあのディックの口から「ユウトと別れることにしたんだ。」なんて台詞が出て来るなんて思いもしなかったから衝撃が凄まじくて!!!
ロブもヨシュアもポカーンとしてましたが、あれには読者もポカーンですよ(笑)
で、誤解が解けた後のえっちがまたラブラブ&濃厚で凄く良くてですね…(*^q^*)ウヘヘ
うわー、いいもの見させてもらったーって感じでした!(笑)
本当に、読み終わった後は幸せな気持ちで心がいっぱいになること間違いなしです。
DEADLOCKが好きで良かったと、DLファンならきっと誰もがそう思うでしょう。
読み応え抜群の大変素晴らしい一冊でした。この完成度の高さなら番外編集2『AWAY』もかなり期待出来ます。
…因にこの作品には同人誌で発売されたロブの番外編、『テ・キエロ・ムーチョ』だけ未収録だそうです。
私はこの同人誌は持っているので良いのですが、未読な方は是非読んでみてください!
ロブとネトがどうしてあんなに仲が良いのかが分かると思います(*^^*)
Posted by ブクログ
DEADLOCK番外編ということで、つい先日読み終わったばかりのタイミングでありがたいです。小説のシリーズものは結構SSが多いので、こうして1冊の形に纏めて下さると、後から嵌った人への救済にもなるし、リアルタイムで追ってた人も手軽に読み返すことができたりで嬉しいですね。
もっとこういった形での出版が増えて欲しいです。
さてさて、シリーズ大団円で終えた後、ディックとユウトがどんな風に生活してるのかな~と楽しみに読み始めましたら、
痴話喧嘩SSを集めた番外編だった(笑)
痴話喧嘩できるだけ、ふたりの周辺が平和だということの証でもあるんですが、それにしてもくだらないことで二人とも意地を張ってます。
お互い辺に頑固だから拗れるんだろうけど、ディックがいつも折れてあげているというのには妙に納得。
ユウトの白黒以外は許せない真っ直ぐさは美点ですが、行き過ぎると融通がきかずに可愛げがないようにも見えます。でもディックからしたら、そんなユウトの欠点ですら愛しいというのが感じられて胸が温かくなりました。
ユウトもディックの強さの中に垣間見える脆さというのをしっかりと理解していて、時に母性すらも感じさせる慈しみ深さが愛しい。
誤解やすれ違いというテッパンネタも仕込んできていますが、それに振り回されるロブが不憫だと思いながらもついつい笑っちゃいました。
私は外伝の方はまだ積んでいるので、ロブとヨシュアのお話を垣間見ることが出来て、本編を読むのが楽しみになりました。
パコとトーニャのセクシャリティの違いなど、脇役にもしっかりとスポットが当てられていて、全体を通して非常に充実した構成になっています。
ディックが予想以上に嫉妬の虫で驚きなんですが、生い立ちなどから無理からぬことかと思うと少しせつないです。
一見完璧に見える攻が、受に縋るような執着を見せるという展開が大好物なので、ディックとユウトの関係は個人的にうまうまでした。
今から番外編の2が楽しみでなりません。
いつまでも二人がくだらない痴話喧嘩を出来るような、平和な日常が続くことを祈ります。
犬のユウティが可愛くて癒し。