【感想・ネタバレ】いよよ華やぐ(下)のレビュー

あらすじ

掛かりつけの医師をめぐる泥沼の不倫劇に、みずからのむこうみずな前半生を重ねる阿紗女。その母に捨てられ、愛に苦しみながら生きる娘・薫。道ならぬ恋に溺れ、性の修羅と化したふたりが行き着いた、それぞれの愛の煉獄──。生き別れ、死に別れた人の声が反響し、女たちの絶えざる情愛の炎はいよいよ熱く燃えさかる……。瀬戸内文学の山嶺を越えた「愛と救い」の果てしなきドラマ。

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Posted by ブクログ

仲良しの女友達を見送り、自分のこれから先をみつめながら一番心に掛かっているのは幼い頃に置いて家を出てきた娘のこと。今ではお互いにいい大人だから干渉もしないけれど一体娘は自分のことをどう思っているのだろう。怨んで憎んでいるのではないだろうか。
娘は娘でそんなことは過去のことと思いながらも自分の結婚もうまくいかなかった。それはトラウマからなのか、自分の「女」が結婚に向かなかっただけなのかよくわからない。娘はやがてガンを患い、偶然であった男に看病をしてもらう。娘もそのおとこの芸術家としての力を伸ばしてやろうと尽力する。しかし、その男には妻がいたのだった。娘は彼をあきらめるのか、それとも妻から奪うのか、、、。
結末はとてもさわやかなものでした。わたしの理想とするところかもしれない。

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2011年07月31日

Posted by ブクログ

身に覚えのある人と、そうでない人の感想の差がかなり大きそうなお話でしょう。

それにしても70代、80代、90代でこんな生き方をしているというのは、何は置いても憧れですな。過去に何を背負っていたとしても。
時代は変わり、彼女らのような旧時代的な時を生きてはきていない現代人がどのようなタフさを持ってあるいはしなやかさを持って彼女らのような生き様を見せられるかどうか。
自分含め乞うご期待。

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2017年07月29日

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