あらすじ
「あっ、すっかり忘れていた! 」
「おっと、うっかり見落としていた……」
「そうなんですか? 勘違いしていました」
「なんで自分はあのときハンコを押したんだろう?」
これらのミスが起きてしまうのは、あなたの記憶力や注意力、コミュニケーション力、あるいは判断力が、低いからではありません。
実はそもそもわれわれの脳自体がミスを起こしやすいメカニズムになっているのです。
しかもそれは、「忘れた! 」というミスに限らず、そのほかのミスも脳の「記憶」にほとんどの原因があることが、最近の脳科学、認知科学の研究で急速に明らかになってきました。あなたはそのことを知らないがために、ミスを起こしてしまっているだけなのです。
本書は仕事のミスを以下の4つにわけ、それぞれのミスが起こるメカニズムと、ミスを防ぐ基本対策を解説していきます。
1 メモリーミス(忘れた! )
2 アテンションミス(見落とした! )
3 コミュニケーションミス(伝わっていない! 聞いていない! )
4 ジャッジメントミス(判断を間違えた! )
さらに、単にミスをなくす基本対策だけでなく、上司や同僚、取引先から「すごい! 」と言われるための応用編として、マスターへの道も用意しました。
この本は、一風変わった仕事術を紹介する本ではありません。
これまでさまざまなビジネス書で紹介されてきた王道テクニックがいかに脳のメカニズム上、有意義なことであるかを説明し、これまで以上に納得していただいて、「理解」だけではなく「実践」してもらうことを目的としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
どんなに気をつけていても仕事でのミスが減らず、藁にもすがる思いでこの本を手に取りました。
「次は気をつけよう」と意識するだけでは一向に解決せず、ミスを防ぐにはどうすればよいのかを徹底的に考えることが重要だと学びました。
本書では、ミスの原因や対策をしっかり考え、向き合うことの大切さが述べられており、さらにミスを引き起こす脳の使い方やワーキングメモリの限界についても触れられています。
ミスが多いのは自分に何か欠陥があるからだと思い込んでいましたが、実はやり方の問題だったのだと気づかされました。
この本を読んでから仕事の進め方が大きく変わり、ミスが大幅に減ったため、本当に読んでよかった一冊です。
Posted by ブクログ
「ミスをしない」と思っている人ほどミスをして、「ミスをする」と思っている人ほどミスをしないのは、なぜだと思いますか?
それは、私たちの脳が想像以上にいい加減だからです。
だから、ミスはしてはいけないと思うのでなく、ミスするものだと思うことから始まります。そして、ミスは減らせるし、絶対なくせます。
ミスには種類があり、ど忘れ、不注意、勘違い、誤判断の4つです。それぞれに対して対策することが大切です。
著書では、脳の仕組みと、ミスに対する予防策を学べます。是非、全ビジネスマンにお勧めです。特に営業の自分には、ハウツー本になりました!
Posted by ブクログ
仕事をする上でめちゃくちゃ大切な考え方を教えてもらった。
特に、注意力に上限があるって考え方はかなり役立つ。
根性とか、精神論は嫌いだったけど、自分が無意識にそういう発想で仕事をこなそうとしていたと気付いた。
「マルチタスクが苦手」「ケアレスミスが多い」
という人には必読の一冊!
Posted by ブクログ
脳科学的な観点からミスが無くなるポイントや方法、メモの大切さなどを解説されていてなるほどと思いました。
しっかりしていると言われるのにとんでもないおっちょこちょいをしたりしてしまう性分で、ワーキングメモリを意識するという点やミスは無くせないということを理解するという点で、今後に活かせそうな本でした。
仕事でミスが多かったり、これから就職するという方にはおすすめしたい本ですね
Posted by ブクログ
仕事のミスはなくならないということを自覚すること
早い思考で判断しているが今までの経験に引っ張られがち
人間のワーキングメモリーは少ないためミスがおきる
数字の覚え方
ア行からワ行までに番号を振る
Posted by ブクログ
「ワーキングメモリー(短期記憶)」
記憶って短期記憶と長期記憶に分かれます。
パソコンに例えると
短期記憶がRAM
長期記憶がHDD
となり短期記憶は長期記憶に変えることができなかったら忘却していきます。
長期記憶にする必要もない日程調整を忘れないためにどうするか。
僕は単純にメモしてます。
いわゆるワーキングメモリーから手放すことが大切です。
ただ手法をシステマチックにしないと「メモしたが確認しない」とか「メモを失くす」といった単純ミスが重なりかねません。
本書はいかにミスを失くすかという方法論が「メモリーミス」
「アテンションミス」
「コミュニケーションミス」
「ジャッジメントミス」
に分けて解説されてます。
初心者でも実践できる内容も多いので是非活用していただきたい本でした。
Posted by ブクログ
タイトルに工夫がなく大して期待していなかったのだが、得るものが多かった。
本書では4つの代表的な仕事のミスを取り上げて、それぞれの原因と対策を論じている。いずれも本当にいつも誰でも起こしているミスばかりだが、それらのミスにはいちいち理由があって、それは人間の本能に根差した本質的なものであることが、脳科学や心理学の知見をもとに描かれている。
特にコミュニケーションミスが、自分の内部記憶と会話相手のそれとが異なるために生じるという指摘は大いに納得できる。知らず知らずのうちに自分と相手が同じ発言から同じ発想をするものと思いがちだが、冷静に考えればそんな事は滅多に起こりえない訳で、このことをよく肝に銘じる必要がある。その他にも「速い思考と遅い思考」の考え方も面白い。原著を読んでみたい。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
この本を読んだお陰で、より勉強、読書などが楽しくなってきた。
・物を覚えたい時には大雑把に覚えようとしてあげることで、脳には低負荷で長期記憶化しやすい。
そこで覚えた情報を元に徐々に細かいところを覚えていくことが効率的に記憶できる一つの方法。
・場所記憶とイメージ記憶
・世界を見ているのは「眼「ではなく「脳」
(スコトーマ)
・自分が理解していると思ったことを口に出して言ってみる。
(完全に理解していなければ説明することは出来ないし、説明することで記憶の強固をする。
・論語
過ちに気づいたら、改めることを躊躇してはならない。
過ちを犯しながら、改めないのが過ちである。
小人は過ちを犯すと必ず取り繕う。
Posted by ブクログ
1日経つと3割しか覚えていない。
メモを取ることで記憶する。
人は忘れる生き物だと自覚する。
ワーキングメモリを使わない工夫をする
経験を積むほど、記憶は簡単になる
書類の紛失なくす、、、モノを減らす、置く場所を決める
誤字脱字、、、印刷して再チェック
すがやるのとでワーキングメモリが解放される
似たような仕事をまとめてやる
Posted by ブクログ
またもや自己啓発系
仕事前に斜め読みのつもりで読み始めたら、しっかり読んでしまった。
脳の特性を軸にした、得意なこと苦手なことを、具体的な事例とともに解説
アテンションを減らして集中
意識の矢印を相手に向けた傾聴
速い思考に惑わされず、事実を元に判断する
について丁寧に書かれていた。
モヤモヤしていたことが書かれていた本だった。読んでよかった。、
Posted by ブクログ
人の記憶や注意力は思っているよりいい加減。相手との認識の差も思っているより大きい。ミスは起こるもの、なくせるものではないと理解しておくことが大切だと知った。
そのうえで、メモリーミス、アテンションミス、コミュニケーションミス、ジャッジメントミスを減らす基本対策や、応用が具体的に書かれていて、とても良い本だった。
飲食店でのメモリーミスの防ぎ方など、面白いなと思った。
Posted by ブクログ
【感想】
ミスをメモリーミス、アテンションミス、コミュニケーションミス、ジャッジメントミス
の4ジャンルに分けて扱っているのが分かりやすい。脳の性質から対策を考えるというのは理にかなっている、仕事のミスは様々で、正しい振返と対策を考えることが重要と思っているが、その対策を考える上で前提になる大事な情報だと思った
【読者メモ】
■メモリーミス
・新入社員が仕事のことを覚えるのに四苦八苦するのは、経験や知識が少ないために情報を『符号化』することができず、情報量が肥大化するから
・一つの情報がほかの情報と結びつくことが少ないため、自分の経験や知識を「外部記憶補助』として活用できず、情報の処理が進みづらい
・読書の一巡目は見出しだけを読む、大雑把な記憶は長期で残りやすい、2巡目で大雑把な概要記憶を補助にして使いながら細かく読む
■アテンションミス
・アテンションミスは常に起こっている
外の景色を一回見ただけでは青のもの思い出せない
・特に不安や心配が注意力を奪っている
そうならないために注意という資源をきちんとマネジメントする必要がある
・俯瞰すること
とくに真面目な性格、知識がある人ほど、先入観や思い込みにとらわれやすく、視野が狭くなり外のものに目がいかずミスを犯しやすくなる
・フレームワーク(どこに注意を向けるか事前に決めてあるルール)
・チェックするものによって注意の方向を変える、校正するときはあえて内容を追わず、文脈を気にせず、ただ目の前の文字に注意を向ける「漢字誤植探索モード」「数字間違い探索モード』「文章の流れを正すモード」
・どうしても記憶する場合、場所記憶法が有効
■ジャッジメントミス
・感情が最もワーキングメモリを使う、遅い思考が出来なくなる、感情が出たことは素直に受け止め意識を相手に向ける(なぜ〇〇はこんな発言をしたのだろうか)
・遅い思考で考えても、アンカリング効果や自己正当化で判断を間違えることもある。
避けるには、いま自分が下そうとしている判断と真逆のことを想定してみること
Posted by ブクログ
「メモリーミス」、「アテンションミス」、「コミュニケーションミス」、「ジャッジメントミス」の4つの観点で、脳みそのクセの観点も織り交ぜながら、なぜミスが起きるのか、どうやったら防げるのかを論じている。具体的な対策も挙げられていて、為になる本。
Posted by ブクログ
理屈、理論、方法論など知りたい内容が一通り書いてあってなんか満足しました。読みながらチェックリストを作りまくったら、生活全体が楽になりました。
Posted by ブクログ
安くなっていたので電子書籍で購入。
読みやすいがタイトルほどちゃらくなく、科学的な知見をベースに、ミスのメカニズムを紹介している。分かってたという内容もあるが、整理のされ方が分かりやすく、明日以降の行動に生かしやすいと感じた。
Posted by ブクログ
よくミスする私にピッタリの本だと思い読みました。
メモを取る見直すなどは、当たり前として
俯瞰してみる。
感情に負けずに思考する。
意識の矢印を相手に向ける。
などは、実践していきたいなと思いました。
Posted by ブクログ
仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方
うっかり、見落とし、勘違い、判断ミスにはメカニズムがある。4大ミスに対するメカニズムを明らかにし、意識する事でミスを少なくする本
子曰く、ミスを犯しながら、改めないのがミスである。
この本でミスの本質を理解し、犯したミスの要因が分析可能になると、対策を打てる。
◯メモリーミス
・ワーキングメモリの容量が少なく、すぐに忘れてしまうのに覚えたつもりになっていることが原因
・ワーキングメモリは忘れるものとして、外部記憶補助に頼る
・外部記憶補助はメモだけでなく、出かけるときに必要なものを靴に入れる、注文を受けたラーメンの数だけどんぶりを出しておくなど、様々あり
◯アテンションミス
・人は目ではなく、脳で見ている。例えば白いシャツの人が何回パスしたかを確認するミッションで動画を見ると、中央にいるゴリラに気づかない。
・そのため、頭の中を出来るだけクリアにするのがアテンションミスを防ぐ方法。頭の中にたくさん悩みがあると、今考えてることに集中できずにミスをする。
・具体的には、書き出す!フレームワークを使ってもれなく書き出す、やることが沢山あるときは、分解、具体化して書き出す。
◯コミュニケーションミス
・コミュニケーションミスの原因は自分と相手の記憶が異なるため、同じ言葉でもイメージすることが異なってしまうから。
・それを防ぐには意識の矢印を相手に向けること。相手の記憶を探るように短く質問をする。自分は相手を知らない。と思うことで意識の矢印を相手に向けることができる
◯ジャッジメントミス
・速い思考と遅い思考があることをまず理解する。
・知識が足りない中で、速い思考で判断するとミスをする可能性が高くなる。 ※遅い思考とはアナロジー思考だと思う。
今、速い思考と遅い思考、どっちをやっているのか、この判断は、速い思考で十分かどうかを立ち止まってちょっと考えることが、ミスを無くすコツ
・利用可能性ヒューリスティックを理解する。思い出しやすい=頻度が高いと誤判断してしまうパターン。例えば家を買ったら異動になるみたいな例。
Posted by ブクログ
仕事や日常生活で想定されるミスと対処法が体系的にまとめられていた。私の場合はメモリーミス(書類を無くす、会社の大事な数字を覚えられない等)、アテンションミス(文章の誤字脱字、メールの送付先ミス、注意力散漫で進まない等)が特に課題と感じており、対処法としては
・メモをする
・モノを減らす
・モノの置く場所を決める
・やることの抜け漏れ防止のためのチェックリストを作る
・物事を俯瞰する
・すぐやる、確認する
などが挙げられていた(もっとありますが、印象に残った物のみ)。やらなければならない事が明確かつ具体的ではあるが、チェックリストを作っても見直すことすら忘れてしまうので、やはりミスをなくすには上記の方法をうまく取り入れながら訓練していくしかないと感じた。
Posted by ブクログ
学んだこと
人は覚えていると思っても覚えていない。
どんなことでも些細なことでもメモを取る。
仕事で教えてもらったこととかをメモして封筒に入れるなどしてまとめておくと良い。
相手も同じこと。
復唱して確認することでコミニュケーションのミスが減る。
Posted by ブクログ
会社の勉強会で参考にされていた本を読んでみました。
ゾーンと呼ばれる集中している時間を増やすことが、仕事の生産性につながると思いました。仕事をしていると、電話が鳴ったり、依頼されたりと意識が違う方向にいったり、一時的にマルチタスク状態になってしまいますが、切り替えをするためのルーチンを意識しようと思います。私は、コーヒーを毎日入れているので、意識的にゾーンに入る前にはコーヒーを一口飲むようにして、集中するスイッチを入れていきたいです。
営業としては、コミュニケーションミスが起こりやすいと感じました。仕入先さんやお客さんとの問合せ対応は、電話やFAX、メールなどの文章が多いので、説明したと思っても、経験による違いから説明不足になってしまうことがあると学びました。電話の際は、相手の反応に意識を向けて、相手がきちんと理解しているかを確認していきながら話を進めていくのがいいと思いました。
ミスはなくせないという事を受け入れて、ミスが起きた際は、何が違ったのか、なぜ違ったのかを考えて、ミスと付き合っていきたいと思います。
Posted by ブクログ
人は忘れるものなので、自分を過信せず必ずメモを取ることが必要っていうのは完全同意。ヤバイぐらい忘れるよね。あとミスは必ずするものなので、ミスを認めないとさらに大きなミスとして跳ね返ってくるというのは、ヒヤリハットと同じかな。
Posted by ブクログ
→は感想。他は引用。
メモは本来「記憶のフック」として機能すれば十分。脳のメカニズム上、ひとことでもなぐり書きをしていれば、よほど情報が多いか時間が経つかしなければ、芋づる式に情報を引き出せます。
よって多少集中力が犠牲になったとしても、研修などではメモをとったほうが結果的に地震のためになると思うのです。
先ほどバーテンダーの例を挙げましたが、例えば日本のラーメン屋さんなどでは、どんぶり鉢をあらかじめ用意するなどの「外部記憶補助」のほかに、符号化も使っているそうです。注文をそのまま覚えるには情報量が多すぎるので、事前に決めた法則に従って情報を小さくしてしまうのです。味噌ラーメン、野菜増し、油増しといった情報をお店独自のルールで、「2.1.2」と変換するといった具合です。
入力した状態(見慣れたパソコンの画面)と違う状態を意図的に作り出し、注意の向け方を変えることで、入力のときには死角になっていた箇所に注意が向き、ミスに気付く可能性が高まります。 →出力するフォントを変えるというのも何かで読んだな
よって校正ををするときはあえて内容を追わず、文脈を気にせず、ただ目の前の文字に注意を向けるようにしました。(略)たとえば、「漢字の誤植を探すモード」「数字の間違いを探すモード」「図版の間違いを探すモード」「文章の流れを正すモード」と毎回メガネを変えていく感覚です。
アテンションミスの主因となる外部刺激は、仕事をする場所を選ぶことで劇的に減らすことができるということです。
「意識の矢印」が自分の記憶だけに向いて、相手の記憶に向いていない状態は、前章で取り上げたアテンションミスの状態でもあります。アテンションミスを防ぐには注意の方向を自覚すること、そして広く見渡す俯瞰が大事だと述べました。
Posted by ブクログ
心理学や記憶術に精通した著者が仕事のミスをなくす方法を脳科学の見地から書いた一冊。
読んで人間の脳のメカニズムと仕事でのミスの関係性やその対処法について詳しく書かれており、非常に勉強になりました。
メモリーミス、アテンションミス、コミュニケーションミス、ジャッジメントミスの4つについてそれぞれのミスの要因とその対処、そして日常起きるパターンを用いて解説もされており、非常に勉強をなりました。
ワーキングメモリや意識の矢印や速い思考と遅い思考などの用語を使って理解しやすく解説されてる点も好感が持てました。
ミスを無くそうとするのではなく、減らすように自分のことをよく知って行動することが理想であると感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
ミスを回避するための脳の使い方を教えてくれる本。
装丁や題名から想像していた内容よりも濃かったです。
ワーキングメモリをいかに解放してあげるかが重要というのが,説得的で,一番印象に残りました。
Posted by ブクログ
マルチタスクよりシングルタスク!
ゾーンに入る6の方法
①ルーチン
②集中しやすい環境を整える
③やる意義を明確にする
④やることを明確にする
⑤タスクの難易度を調整する
⑥似たタスクをまとめる