あらすじ
ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。そこに命を狙われている女性が駆け込んだ時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性を守ることは自分達の誇りを取り戻すことでもあった。極限状況での男達の確執と友情。次々と試練が降りかかる中、生きて帰ることはできるか? 一気読み必至の日本推理作家協会賞受賞作!
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Posted by ブクログ
ちょっと待って、なにこれ。
めちゃくちゃ面白い。
物凄く面倒なことに巻き込まれたな。
面白いとはいい意味で。
みんな何でそんな覚悟できるん。
最後のタケトンボはやばい。
あと理不尽過ぎるところに凄い腹が立つ。
他の作品も絶対にみる。
参考文献にやはり、高野秀行さんのソマリランドがありました。好きな人だから嬉しい。
Posted by ブクログ
ソマリア沖での海上自衛隊による海賊対処活動は事実、隣国ジブチには自衛隊にとって初の海外拠点があり、ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛の物語。
墜落したヘリの捜索救助要請を受け隊長に任命された吉村3尉以下12名が墜落地点へと出発。
そこへ現地の3人の女性達が命を狙われている、助けて欲しいと駆け込んで来ます。
避難民として保護した矢先、彼女達を追ってきた武装集団により目の前で2人の女性が撃ち殺され、隊長を含め5人もの仲間が一瞬にして命を奪われる。
生き残った1人(アスキラ)を保護しワーズデーン小氏族の民兵に追われながら70km先の活動拠点を目指す隊員達。
自衛隊の隊員が戦闘で命を落とし、交戦する。
まさに命懸けの戦闘が始まります。
2014年、当時の安倍内閣が強行採決した所謂「安保関連法」。
きっと著者である月村了衛氏はこの法に対しそれぞれが真剣に考え、向き合わせたかったのでしょう。
海外での戦闘で日本の自衛隊隊員が命を落とす。
ちょっと出来すぎ感はありましたが、手に汗握る戦闘シーン、そこで芽生える隊員達の絆。
思わず一気読みさせられました。
内容(「BOOK」データベースより)
ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。そこに命を狙われている女性が駆け込んだ時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性を守ることは自分達の誇りを取り戻すことでもあった。極限状況での男達の確執と友情。次々と試練が降りかかる中、生きて帰ることはできるか?一気読み必至の日本推理作家協会賞受賞作!
著者について
一九六三年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。二〇一〇年に『機龍警察』で小説家デビュー。一二年に『機龍警察自爆条項』で第三三回日本SF大賞、一三年に『機龍警察 暗黒市場』で第三四回吉川英治文学新人賞、一五年に『コルトM1851残月』で第一七回大藪春彦賞、本作で第六八回日本推理作家協会賞受賞。他の著書に『水戸黄門 天下の副編集長』『ガンルージュ』『影の中の影』『槐(エンジュ)』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
月村/了衛
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。12年に『機龍警察自爆条項』で第三三回日本SF大賞、13年に『機龍警察暗黒市場』で第三四回吉川英治文学新人賞、15年に『コルトM1851残月』で第一七回大藪春彦賞、『土漠の花』で第六八回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ
著者初読。パイセン本。結果としてはこういう物語特有の「アメリカへの忖度」が・・・ということだが、終始緊迫した場面が続き、手に汗握る展開の連続だった。舞台はソマリア国境、遭難したヘリの捜索活動中に駆け込んできたビヨマール・カダン氏族の氏族長の娘アスキラ・エミル。本来なら戦闘行為を行うことのない自衛隊が戦闘に巻き込まれていく。途中の津久田にはうーんとは思ったが、でも、あれが日本人としては普通なのかもと思う。また、この地域の文化や風土にも興味が湧いたこともあり、実りのある大変有意義な読書時間を過ごせた。
Posted by ブクログ
1本の映画を観てるかのような臨場感
人が次から次へと死んでいく場面は結構びっくりした。まさかこう来るかと…本当に本を捲る手が止まらなかった…。
本自体はフィクションだけど、実際に有り得る話なんだろうなと思うと苦しすぎる。自衛隊
Posted by ブクログ
梶谷伸次郎士長
腕利きの整備士。自動車工場の倅。機械類や技術全般に精通している。二十五歳という年齢にしては落ち着いた風貌。
津久田宗一2曹
既婚者。小心者。警衛隊の中でもトップクラスの射撃の名手。
友永芳彦曹長
高卒で入隊し2士からの叩き上げ。
事故で両親と死に別れる。
吉松勘太郎3尉
捜索援助隊隊長。銃殺される。
新開譲曹長
有能で切れる男ではあるが、ときに冷酷にも差別的にも聞こえる言動。三十五歳。少年工科学校をトップに近い成績で卒業。
ソマリ語がわかる。
市ノ瀬浩太1士
二十三歳。インターハイ出場経験のある元水泳選手。ソマリ兵と戦い、濁流に消える。
戸川1士
銃殺される。
朝比奈満雄1曹
最年長の三十七歳。既婚者で小学生の息子と娘がいる。合気道をたしなむ豪傑で隊内の信頼も厚い。
古武士の風格。
原田琢郎1士
首を落とされる。
由利和馬1曹
警務隊からわざわざ普通科を経て空挺団に入った。元ヤン。『神奈川魔神連合』の由利と言えば知らない奴はいない。
アスキラ・エミル
女性。ビヨマール・カダン小氏族のスルタン(氏族長)の娘。
ビキタ
アスキラ・エミルの縁者。
ダンジュマ
アスキラ・エミルの縁者。
佐々木1士
銃殺される。
徳本1曹
なぶり殺しに遭う。
高塚
霞ヶ浦駐屯地で首を吊って自殺した。梶谷とは小学校以来の幼馴染み。
日垣1 曹
警務隊で由利の上官。
今井
霞ヶ浦駐屯地の警務隊。
三原
霞ヶ浦駐屯地の警務隊。
松本
霞ヶ浦駐屯地の警務隊。
木村
霞ヶ浦駐屯地の警務隊の班長。
アブディワリ
ワーズデーンのリーダー。鼻の潰れた大男。
ハサン・ダヒル・ギュバン
アル・シャバブの指導者。
山野辺弘文陸自1尉
警衛隊隊長。
菅原孝二郎海自1佐
派遣海賊対処行動航空隊司令。