あらすじ
雨降る昼と星降る夜が訪れる古都・金沢。武蔵ヶ辻・近江町市場の片隅にひっそりと居を構えるカフェ金魚館に集う人々の想いは、時空を越えて交錯して。遠い昔に消えた初恋とひがし茶屋街の老舗旅館、シュガードーナツと九谷焼職人、粟崎に突如現れた遊園地と少女歌劇女優……迷える見習い店員・古井戸が人々の夢と想いを抱きしめて巡る、切なく不思議な3つの物語。
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Posted by ブクログ
調べたところ、粟崎遊園は昔、本当にあったとのことです。
私は生まれも育ちも金沢市。粟崎がある方面も知っています。
自分の知っている場所の過去に主人公がタイムスリップする。現実とフィクションの間で不思議な感じがしました。
Posted by ブクログ
相変わらず主人公の彼の行動パターンがあまりに子どもっぽくて、どうもピンとこない。作中では成長をしてることになってるんだけども、それでも中学生が高校生になったくらいのイメージで、大学卒業して数年経過しているとは思えない精神年齢。これが本作のウリなんだろうとは思うのだけれど。
当たり前のことが当たり前ではない(自分で価値を見出さないといけない)という、メッセージは前面にでてくる。それに気づけたことは大きな成長だと思う一方で、その歩みのスピードが金沢の街の雰囲気とセットになってしまっている感じが、違和感を覚えるポイントなのかもしれない。良くも悪くも懐の深さが出ているということなのかもしれない。