あらすじ
荒霊村に棲む祟り神・赤姫。祭事の夜、禁を破って外出した子供は彼女に“引かれ”、生きては帰れない――。村の高校生・モトキは、転入生の法介、村外へ進学した幼なじみの将親、薫、建太とともに、夏休みをすごしていた。だが大祭の夜、法介の妹が“引かれ”てしまう。彼女を助けようと、五人は奔走する。そして、実は赤姫に“引かれ”た唯一の生き残りであるモトキは…?
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Posted by ブクログ
祟り神のいる村。その神様の夏祭りの夜には「引かれる」ので16歳以下の子供と何故か女性も外出禁止。祭事は男性だけで行う。特に4年に一度の大祭は「引き」が強くなるという。
祭りの期間子供は念の為親戚宅へ身を寄せたり合宿に行ったりと村を出されるほど警戒している。
だが引っ越してきたばかりの兄妹は村の夏を満喫している。
16歳の兄はいいが、幼い妹は対象だろうに。てか絶対この妹引かれるだろう、と思ったら案の定だ。
村人たちはこういう習わしがあることや注意事項を伝えている。だがそこまで真剣にアドバイスをしていないように思えない。まるで生贄にするかのようだ。積極的には言わないけれど、必要なことは言った。可哀そうだけれど仕方がないというように。
こういう祟り神と守り神や河童などの不思議の世界と重なる話は好み。
最後に取ってつけたような守り神パートがあったのが蛇足に感じる。
というより、これは別の巻で展開して欲しかった。
少年たちのキャラ設定も面白いし謎が微妙に残っているからシリーズ化して欲しいが、続編は出ないのかな。