あらすじ
“ぐうたら”学者がいざなう、行動経済学誕生の波乱に満ちた舞台裏。伝統的な経済学の大前提に真っ向から挑んだ行動経済学。そのパイオニアが、自らの研究者人生を振り返りつつ、“異端の学問”が支持を集めるようになった過程をユーモアたっぷりに描く。行動経済学は、学界の権威たちから繰り返し糾弾されながらも、どのように反撃して強くなっていったのか? これからどう発展し、世界を変えていけるのか? “ナッジ”の提唱者がすべてを書き尽くした渾身の力作。
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Posted by ブクログ
行動経済学の逆襲
正統派経済学が数学的モデルを重視するあまり陥っていた誤謬。
エコン(全ての情報を熟知し最良の選択を行う理想的な人)が決定することを前提に立てられた数学的モデルに従ったシミュレーションが政府の施策を決めていたとは・・・
経済のような複雑系の世界では、バタフライ効果でおなじみのように、初期値や入力の微細な違いが全く異なる結果を生みますが、そういったことすら考慮されていなかったこと以上に、人が全ての情報(どうやって知る?)に基づいて最良の選択を行う(見たことない・・・)という前提であったことに驚きました。
著者は経済学を修めますが、経済理論に反する実社会での現象に興味を持ち、心理学と経済学を融合した行動経済学という新しい学問分野を形作っていきます。
この本は著者の年代別の戦いのトピックをまとめたものです。
認知バイアス、サンクコストなど、今では良く知られた理論も昔は異端として厳しく鞭打たれたことが書かれています。
日本政府もナッジの考え方を取り入れて、効率的な制度設計をしてくれると嬉しんだけど。
官僚の皆さん、頑張って下さい。
竹蔵