【感想・ネタバレ】明暗 手蹟指南所「薫風堂」のレビュー

あらすじ

「薫風堂」にやって来た新たな手習子・善次は、何かに怯えているようだった。それは以前いじめられていたせいなのか。心配をよそに善次は次第に皆と打ち解けていくが、ある日、彼は忽然と姿を消してしまう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

手蹟指南所「薫風堂」シリーズ第4弾。
指南所で学ぶ子供達が下山(卒業すること)の時期になろうとしていた。

やたら口の軽い父親が、前の手習い所でいじめを受けていた息子善次を連れてやってきた。
薫風堂では、お互いを認めていじめをするような子供はいないことが、やっとわかって表情にも明るさが戻ってきた矢先、突然親子が夜逃げをした。
父親が務める店から金を横領したというのだ。

善次のその後に心配する直春。

稔書堂から、手習い所の心得などの本を出版依頼されてた直春は、小さい子らを指導する助手太一の見習い先にと連れて行く。

忠兵衛が今まで一人で、手習い所を下山する子供達の勤め先をその子の才能や性格を見据えて、世話をしていたのだが、これを引き継ぎ来年からは直春だけですることになる。

直春の子供時代からの親友猪吉も戯作者として売れ始める。

子供らの将来を真剣に考え、手習い指南の本を書くために、考えをまとめルうちに、自分の中で教育者のあるべき道を整理するうちに、理想の姿を見つけ出す。

このシリーズは痛快な場面もあるが、何と言っても、人を育てるということの難しさや大事さを考えさせる逸話も多く、楽しみ方も多岐に。

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2018年10月06日

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