あらすじ
不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。――ロシア思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。
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Posted by ブクログ
読書を初めてからというもの、脳内で目覚ましのスヌーズの様に「ドストエフスキーは読まないの?」と聞こえる度に先延ばしにしてきたが、この度遂に本作に手を出した。堅苦しくて読みにくそうだなぁと勝手に想像していたのだが、展開が気になって夢中になって読み終えた。上巻の最後の頁、急に訪れたスヴィドリガイロフの自己紹介で終わっているのがドラマや漫画でいう来週までの「引き」で、何だか1人で面白くなっていた。
ラスコーリニコフが自首しないことについて、作中では良心の呵責という解釈にもなっているが、これは本当にそうなのか?と思いながら読んだ。遠藤周作の「海と毒薬」のテーマの一つの様に「人は罪が絶対に暴露され(裁かれ)ないとしたら罪の意識を背負わずに犯罪を行うのではないか」、つまりラスコーリニコフは良心の呵責に苦しんでいるのではなく、罪が暴露されることを恐れているのではないか、ということ。しかしその狡猾さも、虚栄心、猜疑心、自負心も、物語途中から投獄後まで続くソーニャや家族、友人の愛により氷解し、それがラスコーリニコフを新しい世界に解き放ったのではないだろうか。大変良い読書だった。
Posted by ブクログ
上巻を読んで私には合わないなあと思っていたけど下巻を読んだら面白いこと面白いこと。
ラスコーリニコフの考え方や行動が分からなくて意味が分からなかったけどなんとなくこういう事かってのは分かった。
殺したことに反省とか後悔をしてるのではなく、自尊心を傷つけられたことをずっと気にしてたのがリアルだなって思った。
一番面白かったのはカテリーナとアメリアの喧嘩
Posted by ブクログ
いい終わり方だった。
主人公は罪を背負い、決して世間から見れば救われているような描写は無い、けれど本人は希望を見つけてまるで綺麗に見える終わり方。
主人公自体、内面が変わっただとか、そういったことは決して無かったけれど、考えさせてくる、けれど納得のいく終わり方だった。
Posted by ブクログ
貧しいエリート学生ラスコーリニコフが、殺人を犯した罪と如何に向き合うかを描いた作品。
彼は、大いなる善行のためには、その過程において一つの悪行も厭わないことが必要であると考える。また、真の英雄であれば、悪行に対して、罪の意識を負わないはずであるとの思想を持つ。
水面下で激動する帝政ロシア末期において、社会主義的思想ばかりが先行し、人間として大切なものが見失われていることを指摘した作品と理解した。
Posted by ブクログ
これはサスペンスだったな。
とにかく気になったのは、「へ!へ!へ!」はどういうテンションのへ!だろう?
凄く出てくるんで面白い
後半ちょっときつかったけど読み切った!
ほんでみんな喋りすぎ、そこが面白いとこか。自分の言語化能力なさ過ぎて凹む。
ただ、私的には地下室の手記の衝撃には勝てないなと………。次はどのドストエフスキーか、やっぱり処女作になっちゃうな。