【感想・ネタバレ】罪と罰(下)のレビュー

あらすじ

不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。――ロシア思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。

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Posted by ブクログ

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読書を初めてからというもの、脳内で目覚ましのスヌーズの様に「ドストエフスキーは読まないの?」と聞こえる度に先延ばしにしてきたが、この度遂に本作に手を出した。堅苦しくて読みにくそうだなぁと勝手に想像していたのだが、展開が気になって夢中になって読み終えた。上巻の最後の頁、急に訪れたスヴィドリガイロフの自己紹介で終わっているのがドラマや漫画でいう来週までの「引き」で、何だか1人で面白くなっていた。
ラスコーリニコフが自首しないことについて、作中では良心の呵責という解釈にもなっているが、これは本当にそうなのか?と思いながら読んだ。遠藤周作の「海と毒薬」のテーマの一つの様に「人は罪が絶対に暴露され(裁かれ)ないとしたら罪の意識を背負わずに犯罪を行うのではないか」、つまりラスコーリニコフは良心の呵責に苦しんでいるのではなく、罪が暴露されることを恐れているのではないか、ということ。しかしその狡猾さも、虚栄心、猜疑心、自負心も、物語途中から投獄後まで続くソーニャや家族、友人の愛により氷解し、それがラスコーリニコフを新しい世界に解き放ったのではないだろうか。大変良い読書だった。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻を読んで私には合わないなあと思っていたけど下巻を読んだら面白いこと面白いこと。

ラスコーリニコフの考え方や行動が分からなくて意味が分からなかったけどなんとなくこういう事かってのは分かった。
殺したことに反省とか後悔をしてるのではなく、自尊心を傷つけられたことをずっと気にしてたのがリアルだなって思った。

一番面白かったのはカテリーナとアメリアの喧嘩

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドストエフスキーの起点となる小説の下巻。物語のリアリズムに引き込まれる。老婆と女殺しをした主人公ラスコーリニコフの心境の変転が感動を与える。愛は善悪を超えることがラストの場面で暗示される。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

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監獄に入っても変わらなかったラスコーリニコフの思想が、ソーニャとの愛の力によって遂に崩れるという結末が好きだった。「どう終わるんだろう?」という興味で読み進めていたけど、個人的に刺さる終わり方だった。また、1860年代ペテルブルグの社会風刺や、ポルフィーリーとの対決といった、色んなおかずがある小説だと思う。ドストエフスキー自身の「暴力をも辞さない」思想がラスコーリニコフに投影されていることを知ってより好きになった。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 貧しいエリート学生ラスコーリニコフが、殺人を犯した罪と如何に向き合うかを描いた作品。
 彼は、大いなる善行のためには、その過程において一つの悪行も厭わないことが必要であると考える。また、真の英雄であれば、悪行に対して、罪の意識を負わないはずであるとの思想を持つ。
 水面下で激動する帝政ロシア末期において、社会主義的思想ばかりが先行し、人間として大切なものが見失われていることを指摘した作品と理解した。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わったあとの解放感が凄かったです。
当時のロシアの情勢を知っていたらもっと楽しめたかも?
私の学がなさすぎて…!

ラスコーリニコフ自身、一応罪を認めたということですかね?
本作は「罪と罰」の罪の部分が強いイメージです。
物語が終わった旨で括られていますが、続きがあるとしたら、罰の部分はもっとしんどい気がします。

ラスコーリニコフ程ではなくとも、彼との共通点を見つけては1人焦ってました(笑)
光属性のソーニャといることで、その罰に苦しむか、きちんと更生されるか…。
後者であってほしいですね。

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2025年10月26日

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