あらすじ
マドリッドの出版社に勤める編集者マリア。独身の彼女が、毎朝カフェで見かける理想のカップルと思える夫婦がいた。彼女は二人を見ては、幸せな気分で出勤するのだった。裕福そうな夫とカジュアルな装いが似合う妻は、子供を学校に送り出してから二人で朝のひとときを過ごしているらしい。しかし、ある日、出張から帰ったマリアが久しぶりにカフェに行くと、二人の姿はなかった。そして、恐ろしい事件があったことを彼女は知る。あの夫がホームレスに突然殺されたのだ! しばらくして、未亡人ルイサと知り合ったマリアはルイサと親しい、亡くなった夫の親友だった男に恋をする。しかし、彼の気持ちはルイサにしか向いていなかった。そしてある日、マリアは、彼の驚くべき秘密を知ることになる。あの事件は通り魔殺人ではなかったのか? 三角関係の清算だったのか? それとも……? 現代スペインを代表する作家で、ノーベル賞候補と目される著者による愛と死と罪をめぐる哲学小説。
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Posted by ブクログ
なぜマドリードが舞台の小説本の表紙がエゴン・シーレなのか…?
本編より、主人公がバルザックの『シャベール大佐』文中の一文、"最初の子にやがて命を落とすような性向を植え付けた女“ について考察するところが面白い…と思っていたら、ガッツリ本筋に絡んできた。
ハビエルの殺人疑惑を盗み聞きしたマリア。こんな面倒臭く自己弁明する男と分かっていたら寝たふりしとけばよかったのにな〜と思ってたら、あら、そう来るか⁉︎
でも結局、真実は解明されず。でもここ、ホントかどうかの調査になってたら結構白けてたかも。
ググったら、ディグニタスが実在するのに驚いたわ〜