【感想・ネタバレ】脳が壊れたのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年07月07日

脳梗塞を患い、一命は取り留めたが高次脳機能障害が残ってしまった作者。しかし、自らが新たに抱えたこの障害が、発達障害のそれと酷似していることに気づき、自らに取材してその様子を書き記そうと決意する。
Web記事から気になって読んだこの本、笑いを交えてコミカルに描かれているが、とても大変な思いをされたのだ...続きを読むろうなと切なくなった。奥様への気持ちの大きさが印象に残った。作者さんが自らを変えようとする姿を見習いたくなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月10日

病気の当事者が、発症から急性期、リハビリにかけての実体験を緻密に著すことができていることに一番驚きました。
罹った者でなければわからない症状や感覚を読み手にズバンと伝わるような比喩を交え緻密に綴り、時にクスリとするような一節も交えていたりして、リズムよく一気に読んでしまいました。

リハビリを若者の...続きを読む発達支援と積極的に結びつけられないかという問題提起は目から鱗。

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Posted by ブクログ 2018年06月01日

高次脳機能障害の当事者の方が、ご自身を振り返り解説された本。
『奇跡の脳』に近いものがあるけれど、日本人の本業ルポライターの方が書かれただけあって、こちらのほうが身近な例や生活の中で「あれか」と思いあたる点が多い。
具体的な症状のひとつひとつにはなんとなく分かるものもあれば、言語化されていてもどんな...続きを読む感覚なのか想像もつかないものもある。その理解の出来なさに、高次脳機能障害の難しさを感じる。

気づきの多い一冊だったけれど特にはっとしたのは第8章で個性的な配偶者の病的な家事のできなさを解説してから、脳梗塞の主因は自分自身だと言い切るくだり。「僕が彼女の家事を奪ってきただけだった」と、こう言えるのはすごいことだと思う。
あとがきに配偶者の方のコメントも有り、著者から見て意外なたくましさを発揮したようでいて、実は本人の中ではとっくに肚が決まっていたことが書かれていて、驚かされる。

あとは第10章の「人の縁」は資産だ、のくだり。
ほんとになあ…と思うのだけど、なかなか思うように築けない者としては身につまされる思いで読んだ。ほんとになあ…。

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