【感想・ネタバレ】Another エピソードS(角川文庫版)のレビュー

あらすじ

聞かせてあげようか。あなたの知らなかった、この夏のお話。
異能の美少女・見崎鳴は語りはじめる。1998年、夏休み。かつて夜見山北中学の三年三組で〈現象〉を経験した青年に会うため、〈湖畔の屋敷〉を訪れた時のことを。鳴が遭遇したのは、三ヵ月前に謎の死を遂げた青年の幽霊、だった。行方の分からない自分の死体を探す幽霊と鳴の、謎めいた冒険の結末は――!?
解説・朝霧カフカ

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Posted by ブクログ

ネタバレ

Anotherのスピンオフ的な作品。
Anotherとは別で進んでいくのかなと思いきや、実際はほとんどそうであったけれども、最後の最後でAnotherを読んだ後にしか得られないなんとも言えぬ感情が残った。
無理やりなという意見もあるけど、そもそもの災厄の設定がそうなのでそこまで気にならなかった。幼い子どもであり普段のことも考えれば無い話ではないし、そこの部分を切り取れるのはさすがだと思う。Another本編がすごすぎるので、些かサラッと終わったような感覚はあるが、1週間で起きたこととして書かれていると思うと、鳴は本編のただ中にこちらも体験していたのかと思うと、なかなかのタフさだと感心する。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幽霊となった賢木の死の真相を推理する物語。
見返した時に内容を思い出せるように盛大なネタバレ。幽霊だと思っていた賢木は実は想であり、幽霊ではなかった、というオチ。
賢木が死に魅了されていたのは、3年3組の厄災で亡くなった恋の相手=(死者)であったから。災厄の元凶を好きになってしまったために記憶が欠落し、誰かのことをすごく好きだったのに誰だか思い出すことができなかった。

完全に見崎鳴の能力を知っていたが故に、幽霊は本当にいると思い込まされていた。どんでん返し。
賢木の死体が地下から発見されるシーンはなかなかグロテスクでした。大量の虫系苦手…。

面白かった!続編も絶対読もう。

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2024年11月13日

匿名

ネタバレ 購入済み

見崎鳴が体験した空白の夏の出来事。Anotherの後日談?前日譚?のような感じで読んでいてとても面白かったです!

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1作目が良かったので辛めの点数(:前作には明らかに及ばない)になっている。本来単品の構想であったAnotherを無理に続けたようにも感じた。
1作目が最高の評価であったため、今作で評価が多少落ちてもその続編に対して同様の期待をしてしまうので、
次回作(Another 2001?)が本作のような出来であれば、Anotherシリーズがそれ以降続いても手を引こうと思った。

「前作が大当たりだったんだなぁ」と思う作品。
前作同様ミステリーの手法を用いてホラー作品を書いているが、短いためか、前作で手の内を知っているためか、前作ほどの驚きはない。そのため、”前作が予想以上にヒットしたため多少の無理をして書いた”感じ を受けてしまう。前作と比べて事件がこぢんまりしているせいもあるかもしれない。
とはいえ、面白いことには変わりなく、謎解き(?)の部分では「なるほど」と思うこともある。
前作の設定を使ったミスリードもあり、語り部がサカキ氏の幽霊という点にも疑問を抱かない作りになっていた。

ホラーということで幽霊が生前の記憶がおぼろげだという点も疑問に思わず、かといって謎解きに無理も感じなかった。友人の名前を使ったトリックも面白く、サカキ氏(=想)の途中の解釈とあっけないオチも無理なく納得した。
全体的に、幽霊と実際の二面性をどちらも破綻無く上手く表現していたと思う。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もう何度目かの騙されたー笑
鳴が毎度「賢木さん?」と聞くので何かあるなぁとは思ったけど、いつものように他のエピソードに紛れてそのうちにその違和感を忘れてしまうんだよな

綾辻行人は圧倒的に読ませる力が凄いんだよなぁ
今回も最後まで楽しみながら読んだ

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2023年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全編通してゆっくりとしたお話でした。スピンオフという位置付けでしたが、独特の世界観の作品でした。

ヒントはあったものの、前作から読んでると尚更、超常現象ありきの世界で幽霊がいる事に何の違和感もなく読んでしまってましたね。そういう点でもやられた。
次は楽しみにしてる本編の続編。楽しみ!

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幽霊になった気分を味わう。

幽霊を対象にした小説はいくつか読んだことがありましたが、「自分が幽霊になる。」というのは初めてで、斬新な感覚でした。
主人公が幽霊となって自分の死体探しをする内容で、全体的に静かでゆっくりとしたものでした。
前作に比べて刺激が足りなくて中弛みしてしまいましたが、ラストのネタばらしで納得させられる部分が多々有り楽しめました。

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2023年12月30日

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