あらすじ
大学時代は、人生において最も貴重な、かけがえのない時間である。しかし、最近では、「大学に入る」ことが目標になってしまい、その後の大学生活が、ともすれば充実感のないものになってしまっている傾向があるよう。「大学とは、いったい何なのか?」、「どんなことが学べ、体験できるのか?」、「学生生活の現代的な実態はどうなっているのか?」、「この時代をより意義のあるものにするために、どんな考え方、行動が望ましいのか?」……など、本書では、これから大学で学ぼうとしている、高校生、予備校生、また、新たに大学に入学した人、大学に入って、すでに生活中の人、また、その親の世代の方々に向けて、具体的対処の方法をわかりやすく説き明かしている。著者は、現在38歳であり、ゼミナールも持つ現役の若き大学教官であることから、その筆致は極めてリアリティのあるものとなっており、現実の生活にダイレクトに役立つこと請け合いである。
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Posted by ブクログ
大学について知りたくて読書。
高校生か大学へ入って間もない大学生向けの内容。
自身を振り返ると偉そうなことはこれっぽっちも語れない。
アルバイト経験から実学としての学問への欲求となり学びたい分野が絞られたように思う。
大学全入時代にとなるとますます大卒の価値は低下するだろう(海外での就労ビザ取得に大卒学歴は役に立つのて中退しちゃうともったいない)。
価値が低下すると何を学び、何が得意で、他の学生とどんな差別化をしているのかがさらに問われるだろうなと思う。
しかし、多くの平々凡々の学生は、まずやってみることで大切なんではないかとも思ったりもする。やってみると新しい一面や違う道が見えてくることは往々にある。
学生時代に時間をかけた旅をするのはいいことだと思う。
なんでもいいので、1つ事へ打ち込み、自分だけの達成感を味あう体験が、後の人生で自信となり辛い時を乗り越える原動力になる。まあ、そんな経験ができるのが大学時代なのかなと思った。
著者の就活、進学話は興味深い。もし、大卒で第一希望で就職していたら今の著者は存在していなかったと考えると人生は実に不思議だ。
学生時代はのんびりと遊んで、就職したら一生懸命働こう…(p190~)
学生時代にキラキラしていない人が社会人になってから急に輝くことがないのはその通りだと思う。学生時代から思考パターンは基本的に変わらないから、常に今を全力で生きることが重要なんだよなと今になって思う。
これから大学は単なる人生の通過点の1つで、社会人になってからどれだけ新しく学びを積み重ねていけるかが問われる社会になると、より公平で機会にあふれる魅力ある社会になると思う(たぶん)。
読書時間:約35分