【感想・ネタバレ】小説 君の名は。のレビュー

あらすじ

山深い町の女子高生・三葉が夢で見た、東京の男子高校生・瀧。2人の隔たりとつながりから生まれる「距離」のドラマを描く新海誠的ボーイミーツガール。2016年8月26日公開映画の、新海監督みずから執筆した原作小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 数ヶ月前に映画を観て、この小説版「君の名は。」を読み始めたのですが、第一章を読んでる最中に映画を思い出して鳥肌が立ちました。
 今まで本を読んでいて、序盤に鳥肌が立つ経験なんかなかったので、よっぽど上手い小説家さんに書いてもらったのかなと思えば、なんと新海誠監督の書き下ろし。
文章も映画作りも上手だなんて本当に才能の塊だと思います。

 小説版は映画版に比べてゆったりとお話を読み込んでいけるので、映画の時には気づかなかった登場人物のアレコレをたくさん発見できて、その一つ一つにいちいち感動してしまいました。
 例えば、お金にうるさい三葉が高いお金を払って東京行きの新幹線に乗るなんて、めちゃくちゃ瀧くんのこと気にしてるじゃん、とか、テッシーが序盤で言っていた「エヴェレットの多世界解釈に基づくマルチバースに無意識が接続…」とかはちゃんと物語に繋がる重大な伏線だったんだ、とか、数え上げたらキリがありません。

 というかそもそも、「君の名は。」で張り巡らされている伏線の数々はどれも見事なもので、色々な分野から面白そうな要素を取り出し、それを物語に使って矛盾なく面白い作品に仕上げているということが、小説版で何回も読み返すことができるので気付かされました。あっぱれです。

 ですが、私が一番心に残った部分は、新海監督のあとがき部分にあった「大切な人や場所を失い、それでももがくのだと心に決めた人。」という一文です。
 私が生まれ育った土地は大きな災害にまだ見舞われたことがなく、自分が今まで過ごしてきた家や学校、住み慣れた土地を追われる三葉の感覚を、私は全く感じ取れていませんでした。しかし、この一文を読んだことで、「君の名は。」がただの恋愛映画アニメーションにとどまらない感動を与えてくれた理由が、わかる気がしました。

 新海監督は「すずめの戸締り」で東日本大震災をテーマに取り上げていらっしゃるように、ただの「恋愛」だけにとどまらず、物語の中に存在する、隠れた悲しみや諦念も描き出してくださっているなと思います。それらが物語に深みを生み出し、私たちの心に残る作品になっているのだろうなと思いました。

 面白かったです!

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三葉と瀧が入れ替わるのがすごくワクワクしたけれど
ラストが近づくにつれてハラハラが高まっていきました。
二人が無事会えてよかったです。

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2023年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画は何度も観たが小説は初めて読んだ。小説を読んでいるだけでその時その時の情景がくっきりと思い浮かび、改めてすごい、凄まじい作品だったと思う。三葉が「私達は恋をしている。だから必ずまた逢える」と言ってるシーンが自分的小説最高シーン。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他から見ればとてもきれいでも、その地に住む多くの人からすれば逃れられない運命を救っためっちゃカッコよくて、好きです!特に彗星が割れた時三ツ葉がこけて、手に書いてある文字を見たときは、鳥肌が立ちました!自分のお気に入りのシーンです!映画で見ても小説で見てもいい話です!

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2022年11月17日

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